光の干渉を生み出す日本海の真珠貝
あこや貝はウグイスガイ目ウグイスガイ科に分類される二枚貝の一種。真珠養殖に利用される「真珠母貝」 の一つで、天然でも殻内に真珠を持つことがある為、魚介類を捕食していた古代人が初めて見た宝石が真珠であるとされている。日本では能登半島以南の太平洋沿岸の房総半島以南でいる事が出来る。生息域は広くインド洋、太平洋、オーストラリアから地中海などでも捕れる。
生息地の広い真珠貝ですが養殖する際の水温の変化や四季の移ろいによって養殖真珠の仕上げり大きな差が出る事が判っており、真珠養殖に適している地域は限定される。日本は特に養殖に適していてあこや真珠を和珠(わだま)と業界で呼ぶ。
アコヤ真は稚貝から2年程度で貝殻の大きさは7~8センチまで成長する。貝の厚さは約3センチの二枚貝で1905年に真珠養殖の父と呼ばれる「御木本幸吉(みきもとこうきち)」等によって真珠養殖がおこなわれ世界初の真円真珠の養殖に成功した。ピーク時の1960年代には20数県で真珠の養殖が行われていましたが、供給過多となり真珠の価格が崩れる原因となった、結果徐々に淘汰され現在は品質上位とされる三重、愛媛、長崎、熊本、大分の5県が中心となっています。これらの県は養殖に適した海を持っており豊富な海の栄養で養殖できる環境が揃っている。