ブラウンダイヤモンド(褐色)
ファンシーブラウンダイヤモンドは、イエローダイヤモンドと同じくらいの頻度で出現するダイヤモンドの色です。純色のブラウンカラーダイヤモンドのほとんどがオーストラリア・アーガイル鉱山などの特定の場所で産出しています。
ブラウンカラー(茶色)は、イエローダイヤモンド(黄色)などで見られるような隣り合うカラースケールへ彩度を上昇させような効果はありません。イエローで見られるような高彩度では無く逆の効果で色相を暗くしてしまう事が殆どです。ブラウン茶色の範囲は黄色または赤ににおいて色相が下がる色合いと、緑、オレンジ、ピンクなどのカラーダイヤモンドでも含まれ何れもカラーを低下させる原因となってしまいます。
ブラウンダイヤモンドの色は、ダイヤモンド成長プロセス中の強い圧力によって原子結合の配列乱れによって発生しています。その為HPHT(高温高圧プロセス)で色調の改善を行うことが有り注意が必要です。原子配列の乱れは塑性変形(強い圧力による変形がその圧力が除去されても戻らないレベルの変形)と呼ばれます。カラーダイヤモンドについては各鑑定鑑別機関でも詳しく解説していますが、ダイヤモンドのエキスパート【デビアスグループ】でも解説が有りますので参考まで。
また主にブラウンダイヤモンドが産出するアーガイル鉱山のプロモーションではタイプⅡのブラウンダイヤモンドをコニャックと呼んで差別化している。