ブライトネス(Brightness)はダイヤモンドの輝きの内、フェイスアップで真正面から見た時、外部内部のファセットから反射して見える白色の光の事。ブライトネスはシンチレーション、ディスパージョンと共に重要なダイヤモンドの輝きの1つ。ブライトネスは直訳で”輝度”と読みますが、文字の通りにダイヤモンドの輝きの程度をブライトネスと言います。表面反射と内部反射の両方から発揮される白い光なので光をどの程度まで分散させて虹色を引き出すか?それとも光を分散させずに白い光にするか?は研磨者の裁量で少しコントロールできる項目でもあります。
ダイヤモンドに照射される光源から直接入射する光が高い割合で正面に戻る場合、光の反射率が高くなることでダイヤモンドはより明るく見えます。ダイヤモンドが明るく見えるときは、大きく見える傾向もあります。さらに、ダイヤモンドがより明るく見える場合には、ダイヤモンドはより白く見えます。アントワープブリリアントでは輝きの色に注目していますので、白い色が最大限発揮されたうえで虹色が存分に発揮されるポイントを求めて研磨仕上げを施していきます。
ダイヤモンドの「ファイヤー」は、美しさのもう1つの大きなポイントとなります。ファイヤーは、白色光が黄色、赤、青、緑のスペクトル成分に分割されるときの屈折のプリズム効果と表面研磨から得られるブライトネスの融合から生じます。理想的なカットダイヤモンドは、両方のバランスが最適に調整されています。ダイヤモンドの明るさは、輝きと言う意味での最も明白な特性と言えるのです。
ブライトネスはダイヤモンドの4Cでは表現されない
ダイヤモンドの国際的な評価基準4Cにはブライトネスと言う評価項目はありません、これはデビアスグループ含めGIA等もダイヤモンドの輝きの優劣を数値化できないと判断している為です。ダイヤモンドの輝きは複雑です。輝きを項目分けしてパラーメタ化したとし、その数値が高くなるよう設定した研磨仕上げしたダイヤモンドが実際に美しいかと言うと、それは実物を見ないと判断できないのです。
人間が目視で美しいと感じる光にはいくつか条件が有り、それに照らし合わせても光のパフォーマンス数値を調整する事も困難です。また単純に全反射、最大の光のパフォーマンスとなれば”A4コピーペーパー”や”鏡”など光が全反射して高いパフォーマンスを持つものは多くありますが、それらが輝きとして美しいか?と問われればダイヤモンドに及ばないのは明白です。