ギメルリングとは、2本(または3本)のリングが組み合わさってひとつの指輪となる、ヨーロッパに古くから伝わる伝統的なジュエリースタイルのことを指します。「ギメル(Gimmel)」という言葉はラテン語の「双子(Gemellus)」に由来し、“ふたつがひとつになる”という意味を持っています。
主に16世紀〜17世紀の婚約指輪や結婚指輪として用いられ、婚約期間中はカップルそれぞれが1本ずつを身に着け、結婚式当日にふたつのリングを合わせて完成させるというロマンチックな習慣がありました。これにより、指輪そのものが「ふたりで築く絆」や「愛の完成」を象徴していたのです。
現代においては、当時の構造そのままのギメルリングは少ないものの、その精神は多くのブライダルリングデザインに受け継がれています。
例えば、BRIDGE銀座AntwerpbrilliantGalleryの《Infinity Love スレッド》シリーズは、ふたりでひとつの物語を紡ぐというギメルリングのコンセプトを現代的に再解釈したマリッジリングです。
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“かたち”だけではなく“意味”にもこだわりたいカップルにとって、ギメルリングは、結婚指輪のルーツとして大変興味深い存在です。