モーニングジュエリー(Mourning Jewelry)
中世に発達したメメントモリ(Memento mori)と呼ばれる宝飾文化を発達させたものが「モーニングジュエリー(Mourning Jewelry)」です。メメントモリは死と隣り合わせの人間の儚さをデザインしたものでモチーフとして棺桶やガイコツなど人間の死を連想させるモチーフを採用した。これを基にビクトリア女王が亡き夫への思慕の情を表現として作り出した装身具が一般にも広がって流行した。モーニングには死を悼むという意味があり、代表的なものがヘアジュエリーと呼ばれる人の頭髪を切り取って装身具のデザインに取り込んだものです。17世紀には最初のモーニングジュエリーが登場し19世紀には死者だけでなく儚い運命である恋人へ向けたものとしても用いられた。