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希少過ぎるダイヤモンドの逸話

皆さんこんにちは!ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーです。

今日はダイヤモンドの面白話を紹介します。2017年のニュースで当時物凄く話題に成った話です。もしかしたら皆さんの身近にもこれと似たような話が転がってるかもしれませんのでちょっとフリマとか蚤の市へ行くときは注意してみた方が良いかもしれませんね!?

ガラクタ位置で買った1400円で買った指輪が、、、、

今から30年以上前1970年代の話です。イギリス・ロンドン西部アイズルワースにあるウェスト・ミドルセックス病院が開いた日曜のがらくた市「カー・ブート・セール(Car Boot Sale)」でそのダイヤモンドの指輪は出品されていたそうです。そのダイヤモンドの指輪を手にした人物(名前は本人の意思で明かされていない)は10ポンド(約1,400円)で購入し、大きくて見栄えがすることから買い物に行く時など日常的にその指輪を着けていたそうです。がらくた市で購入した指輪だったことから、持ち主はイミテーションだと思い込んでいたそうです。

当たり前ですよね、因みに1400円という事はダイヤモンドを留めている金属も真鍮か銀(シルバー)素材を使っていたと推測されます。基本的に高価な宝石は銀色ならプラチナに金色ならゴールドにセッティングします。簡易に品物の価値を判断できます。逆の品物もたまに見かけますが、これはかなり違和感ありますね、高価なプラチナ素材のアームにイミテーションの宝石をセッティングしているケースが殆どですが、変ですよね?このケースの場合は真逆ですね。検品した宝石屋の人はびっくりするまでに時間がかかったと思います。何故なら、【どうして?】という違和感の方が大きい筈なので。

ところがある日、宝石店で「これはひょっとしたらとんでもない価値のものかも知れません」と言われ、ロンドンにある美術品の老舗オークションハウス「サザビーズ」に持ち込んだところ、、、凄い品物である事が判明します。宝石店の人にイミテーションかもしれないと思っているリングを見せるというところが面白いですね。

以下:サザビーズ・ロンドン・ジュエリー部門ジェシカ・ウィンダム代表の談話

「指輪の持ち主は長年がらくた市に足を運んでいましたが、アンティークやダイヤモンドのコレクターではありません。このダイヤモンドに巡り合ったのはまったくの偶然だったのです。こちらに持ち込まれた時、本物のダイヤかもしれないと思われたようですが、その価値までは考えが及ばなかったようです。鑑定した時に本物と判明しましたが、改めて米国宝石学会(GIA)に正式な鑑定を依頼しました。そこで正真正銘のホワイトダイヤ26.27カラットであることが確認されたのです。」この大粒のダイヤはクッション型で、19世紀のものであるため現在のように輝きを最大限に引き出すようなカットの工夫がされていません、それを差し引いても26カラットですので理想来なフォルムに再研磨しても20カラットは下らないかもしれないですね!?このダイヤモンドがなぜ”がらくた市”で売られることになったのかという経緯は不明ですが、購入者も出展者も「まさかこれが本物のダイヤとは誰も思えなかったのでは?」

10ポンド(1400円)で購入したダイヤモンドが本物だったということだけでなく、鑑定の結果ダイヤモンドの価値は350,000ポンド(約4,970万円)ほどであることがわかったのです「私たちも、こんな大きなダイヤを持ち込まれるとは思ってもいませんでした。人生を変えてしまうほどの価値があると言われれば、誰でも興奮してしまうでしょう」と逸話の常識離れ度合いにサザビーズの代表も驚きを隠しませんでした

そして6月7日に行われた「サザビーズ」のオークションで、このダイヤの指輪はなんと656,750ポンド(約9,330万円)で競り落とされたのです。

ダイヤモンドエンゲージでプロポーズ

追記:きっとこの記事のダイヤモンドは現在話題のタイプⅡクリッパーダイヤモンドですね!超深部起源で大粒、そして1800年代という事を考えるとインド産の高品質ダイヤモンドで透明度も高い筈です。約1億円ですので1カラット当たり500万円程の評価と言うことに成りますが、これはこれでお買い得なのかもしれないですね、(私は買えませんが)

 

 

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