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超絶技法クラウンセッティング!

皆さんこんにちはBRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリーです。今日はBRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリーで大人気のダイヤモンドセッティング法”クラウンセッティング”について書いてみたいと思います。

クラインセッティングの第一号はBRIDGE(ブリッジ)の人気デザイン”まろぎ”や”つむぎ””あおぎ”という基本フォルムのリングからスタートしました。このシリーズのモチーフは”5月の朝露”復活の象徴とも呼ばれる新緑の葉先から零れ落ちそうな水滴がモチーフでした。しかも表面張力を起こしたいまにもあふれそうな水滴を結婚する二人の愛情にかけてデザインされたリングでしたので、ダイヤモンドは表面張力を起こしたような、いまにも零れ落ちそうなイメージでセッティングされる必要があったのです。

デザイナーは当時(今でも)ダイヤモンドをセッティングする地金の幅と同じサイズのダイヤモンドを、しかも立体感が出るようにガードルで爪留めしてクラウン部分を露出してセッティングする要望を職人に出していました。しかも彫り留で、、、無理難題とも思えるこのクラウンセッティングのオーダーにブリッジの職人達は「何を言って居るんですか?」という状況だったそうです。

金属と同幅のダイヤモンドをセッティングすると彫り留にも拘らずダイヤモンドのサイドの地金が突き抜けてしまう恐れがあります。ダイヤモンドが横から見えてしまっては彫り留になりませんし、飛び出しが多くなって表面がざらざら引っ掛かりのある造りに成ってしまい使用感が落ちてしまいます。職人たちはこれを解決して石を留める必要がありました。試行錯誤を数日間繰り返しようやく今のセッティングにたどり着いたのです。実際にこのセッティング方法は真似しようと思ってマネできるなら、それは加工技術が相当のレベルという事になると思います。

クラウンセッティングはBRIDGE銀座だけの独自のダイヤモンドセッティング法です。それは美しいダイヤモンドの輝きを最大限に発揮しつつ普段使いにも耐えることのできる極小爪で飛び出さず、引っかからないダイヤモンドセッティングを目指すところから始まりました。

クラインセッティングは彫り留と呼ばれる彫金技法の1つです。彫り留はいくつもの種類が有り、彫金職人たちは自分の技術を磨くために石留を極めていくのですが、オーソドックスなセッティング法だけに技術の差が如意に現れてしまいます。

石留の職人は石留作業だけを行うスペシャリストです。加工アトリエではリング作成の作業をすべて同一の職人が行うというお店も有りますが、私たちのアトリエでは職人の専門分野をブラッシュアップしてその作業だけに特化して加工を行います。ですので石留の職人は石留だけを極めていくのです。

クラインセッティングは開発当初デザイナーの発案でプロジェクトがスタートしました。石留に使うダイヤモンドは石を留めるプラチナ部分と同じ幅の大粒ダイヤモンドを用意して同じ幅の金属に同じ場のダイヤモンドをセッティングするというセオリー破りの様な発想でスタートしたのです。

通常石留加工ではダイヤモンドをセッティングする場所から金属の余白を0.5m程度取るのが通常です。手作業で石留しますので石のセッティング位置が僅かにズレただけで見た目にダイヤモンドが美しく並ばず、ガタガタに見えてしまうからなのです。しかし今回デザイナーからの要望は余白ゼロの彫り留加工でしたので、そのことを職人に伝えると、そういう常識が今までなかっただけにどういう加工をするのか?の理解に時間がかかってしまったほどです。しかも、頭でわかってもそれを実行するのはもっと技術が必要です。クラウンセッティングは限られた石留職人にしかできない作業なのですが、超一流の職人であっても加工内容の理解と実現に多くの時間を必要としました。

彫留は彫金鏨(ちょうきんたがね)という加工工具を使って行われます。上写真は様々な鏨です。鏨の先端は職人が使いやすいように自分で加工して行きます。これは時計職人なども同じで自分の工具は自分で作るところから加工が始まるのです。

BRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリーではクラウンセッティングはじめ意外と職人技が炸裂した加工技術で仕上げてある品物を多くラインナップしています。ダイヤモンドジュエラー宝石屋として始まっていますが、私たちは70年以上の歴史を持つ企業ですので加工の技術も意外と凄いんですよ!

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