皆さんこんにちは!ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーです。
今日はダイヤモンドの国際的な評価基準4Cについてです。現在4CはGIA(Gemological Institute of America)によって管理され基準が厳格に評価されます。多くの鑑定鑑別機関がGIA方式の4C評価を採用しています。このGIA方式の方式とは?という事を書いてみたいと思います。現在世界には第三者検定鑑別機関と呼ばれる期間が複数有ります。日本国内には実に23もの鑑定鑑別機関が有り、その全ての鑑定機関で独自にダイヤモンドを評価して鑑定しています。日本国内では主にGIA方式が採用されています。
国によって採用方式に差異が有りベルギーではHRD方式が一般的です。またCIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)やStandard Scandinave(スカンジナビア方式)等が有り、同じ4C評価でも互いに互換性はありつつ厳密には評価に若干の差異が有ったり、グレード標記が異なる場合等も有ります。例えばカラーグレードでは
GIAのDカラーは(Colorless/無色)はHRDではExceptional White +(非常に希な白プラス)スカンジナビア方式ではRiverと表記します。以下Eカラーは(Colorless/無色)HRDではExceptional White(非常に希な白)スカンジナビア方式River、GIAのFカラーはColorless(無色)HRDでRare White + (希な白プラス)スカンジナビア方式Top Wesselton。GIAのGカラーはNear colorless(ほぼ無色)HRDではRare White(希な白)スカンジナビア方式ではTop Wesseltonと言った具合です。
このように世界でダイヤモンドの評価基準は若干異なる状態で表現されてきています。ではこの4C基準はいつどこで出来たのでしょうか?それはダイヤモンドの原石を売り買いするための基準として1939年に鉱山企業であったデビアスが作り出したものだたのです。
4Cは1939年にデビアスによって生み出されました
デビアスは1868年にアフリカで初めてダイヤモンドが見つかってから20年後に最初の一次鉱床として見つかった当時牧場経営をしていた方の名前から取られた地下資源採掘、特にダイヤモンドに特化して採掘する企業の名称です。セシルローズ氏が立ち上げアーネスト・オッペンハイマー氏によって中央販売体制を築きダイヤモンドの需要と供給のコントロールをして暴落や暴騰を回避してきたダイヤモンドの採掘から加工、販売までを行うエキスパート企業です。
1934年当時デビアスではダイヤモンド取引の為の基準が無かった為に、原石販売でも研摩済みダイヤモンドの販売でも、何をもって高品質とするかの?の基準を作ります。このダイヤモンドのユニークな特性を定義するために、作られたユニバーサル言語こそ現在の4Cなのです。ダイヤモンドは以下の4項目で評価されます。カット、カラー、クラリティ、カラットで、この組み合わせは、ダイヤモンドの価値と希少性を表すものとしました。GIA方式ではカットグレードの優劣を1988年まで保留していました。厳密には対称性と表面研磨の2項目はカットグレードとして表記されていましたが、操業評価と言う項目は無かったのです。そしてエクセレントカット発表後も鑑定書にカットの項目を総合評価として付ける事はせず、2005年に初めて4C評価となたのです。
アフリカでダイヤモンドは発見された当初、ダイヤモンドはそれ魔に比べて爆発的な量が産出した、とはいえ、現在の10分の1程度の量です。世界中の女性にダイヤモンドが行渡るほどは産出していませんでした。ですのでカットグレードとカラットウエイトの相反するグレードの取り扱いについて常に賛否が付いて回りました。と言うものカラットサイズの重いダイヤモンドは何時の時代も希少なのです。
対してカットグレードは1930年代は技術の進歩が追いついておらず、ダイヤモンドの輝きを最大に引き出してはいませんでしたので、その基準は時代によって変化してきた歴史が有ります。カットグレードは1988年にGIAによって設計された他最高グレード”エクセレント”
2020年現在でも4Cは価値と希少性を現す物として機能していますので、デビアスの作ったこの機能は見事に機能していると言えると思います。