皆さんこんにちは!ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーです。
今日はダイヤモンドのカラーグレードD(ディー)についてです。先日お客様から【Dカラーだから綺麗なんですね】と言う質問を頂いたので書いておきます。ダイヤモンドのグレードは4Cと言う国際基準で評価されます。その内カラーはD~Zの23段階で標記されます。色の付いたダイヤモンドがZカラー以上に色が有る場合は特別に色ダイヤモンドの等級となります。通常のダイヤモンドはD~Zカラーの範囲で色グレードとします。ブライダル用や一般的に高品質であるとされるのはDに近くなるほど高品質であると評価されます。
上表はGIA基準のカラーグレード表です。
ダイヤモンドの色はなぜつくのでしょうか?それは結晶の歪みに光の吸収が起こって、何らかの色が吸収されて残像する色が見える。もう一つは炭素の多重結晶に対して窒素がスポットとして入ってしまって黄色い色が発生するという2つの理由からです。カラーグレードでD寄りに成るという事は、その二つの理由が何方も殆どない、もしくは全くないという事です。
天然で結晶するダイヤモンドでは窒素が含まれないことは非常に稀です。地上では特に空気の中に80%も含まれる窒素は地球上何処にいてもついて回る成分です。結晶の歪みは地上で最も多いと言われる水晶ですら整ったものは稀です。水晶は石英と言う鉱物なのですが、自然界でも六方晶がそのまま残った結晶に出会うことは中々ありません、石英ですらそんな状況ですのでダイヤモンドとなると話はもっと何倍も何倍も希少な話に成ってしまいます。しかもしかも結晶の歪みに起こる光の吸収は天然界で結晶が歪みや圧力の影響を受けないで結晶する事がいかに難しいかという事を現しています。
Dカラーの出現確率は2万分の1!?
その中で最高グレードにランク付けされるDカラーの出現する確率はなんと二万分の一とも言われます。ただでさえ希少なダイヤモンドですのでDカラーの希少性は群を抜いています。希少宝石として有名な色石と比較しても恐らくダイヤモンドのDカラー以上に希少な宝石はそうないと思います。
Dカラーの中に違いは有るのか?アントワープブリリアントでは専属のダイヤモンド研磨師”フィリッペンス・ベルト氏”の選定眼でダイヤモンド原石を選定しています。あるモノはDカラー評価になりますが、あるモノはGカラーの評価を得る事も有ります。フィリッペンス・ベルト氏はダイヤモンド原石をカラーグレードで選んでいるわけでは無いようです。
彼はダイヤモンドの輝度や彩度、明るさを見て原石選定を行っています。研磨仕上げした結果、GカラーのダイヤモンドとDカラーのダイヤモンドでは同じアントワープブリリアント内で比較した場合に美しさには差異は在りません。GカラーとDカラーでは出現確率が異なりますので希少性には差が有ります。しかし美しさはGカラーとDカラーでは優劣は無いのです。それは美しさを感じるのは個人差が有ってそれぞれに美しいの基準が異なるからなのです。
私は個人的にDカラーが好きです。何色にも染まっていない無色。光の無色は実は最も光彩が豊かな状態であると考えています。光の三元素”赤”青”緑”を全て足すと白に成ります。すべての色が満点の状態で発輝されるとDカラーの色合いに成るという事だからです。ダイヤモンドの魅力と言えば輝きです。何色かと聞かれたら困る様な色合いのダイヤモンドこそ最も美しいと個人的には考えています。その為ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーでは特にDカラーに拘って品ぞろえしています。
専属研磨師のフィリッペンス・ベルト氏にもデフォルトで揃えるグレードはDカラーだと伝えてありますので、基本的にDカラー寄りに原石選定をしてくれているはずだという事も有るかもしれません。その為、極ごく稀にトンデモナイ黄色のダイヤモンドや色甘で強い蛍光性のダイヤモンド等、とっても個性的なダイヤモンドが入荷してくることがあるのですが、それらのダイヤモンドとの見た目の比較がとっても面白いのです。そうした個性的でユニークなダイヤモンドはブライダル用にお持ちに成るにはどうかな?と疑問ですが、誰ともかぶらない特別なダイヤモンドが欲しいというお客様にはとっても喜ばれています。
タイミングによって店頭に在庫している時と在庫していない時が有りますので、そうした個性的なダイヤモンドをお探しの場合は是非一声かけてください。ダイヤモンドジュエラーの本領発揮してご提案させていただきます!