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ダイヤモンド以前のアフリカ

皆さんこんにちは!ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーです。

今日はアフリカについて少し書いてみたいと思います。アフリカの歴史って皆さんご存知ですか?人類誕生の地として有名なアフリカですが、それ以後の歴史はほとんど存在しません、存在しているのだけども、確かな文献などが残っていないのです。アフリカの歴史は各部族が口で伝えた歴史だけが残っているのです。1700年代は奴隷貿易が盛んでした。奴隷貿易が盛んッて今書いたらそんな人権侵害はありえないと思われるかもしれませんが実際にエジプト以南のアフリカは奴隷を捕らえる目的以外でヨーロッパの国々が興味を示すことは無かったのです。そもそも国という概念の無かったアフリカでは民族は常に移動して生活していたために木や草を使った住居は作っていたのですが、石で出来た建築物などは無く、文字も無かった為に文字による保護された文献もない為に、正確な歴史が誰にもわからないのです。

その為アフリカはしばしば「暗黒の大陸」や「歴史なき大陸」などと呼ばれます。研究者によって時代認識にも差異が有り、同じ事柄でも大きな認識の違いが有るために歴史研究の基礎と考えられてきた編年すら困難な状況なのです。

何処までも広大で豊富な地下資源の眠る大地、南アフリカの国立公園内

1787年アフリカ近代史のスタート

イギリス議会で奴隷貿易廃止委員会が設立されたのをきっかけに、世界的にも人道的な理由で奴隷制度の反対運動は激しさを増していきました。イギリス・フランスに続いてオランダやフランスでも奴隷貿易を禁止した。この事で一般的に奴隷を捕らえる地として認識されていたアフリカの歴史、近代史がスタートします。1787年に決まった禁止条例ですが施行後も世界の情勢はそこ迄簡単には変わりませんでした。アメリカやイギリスは自ら奴隷貿易を行う反政府系組織や奴隷貿易を奨励する国とに対して、これを止めるように促しますが実際は1880年頃迄奴隷貿易は無くなりませんでした。

1880年にはヨーロッパ列強によるアフリカの植民地計画がスタートしたのです。前述の通りにアフリカには文明が在りませんでした。その為ヨーロッパの高度な文明でこの地を支配した方が良いと考えたのです。当時世界にはそうした空白地帯が多数あり、それらには土民の様な土着の現地人はいたものの高度な文明を持っているわけでもなく、当然武力も無かった為にイギリスやフランスなどの列強に対抗できるわけもなく、容易く軍門に屈し支配下に置かれていったのです。そのアフリカの覇権を争った国はイギリス、フランス、ポルトガルに加えベルギーやドイツ、スペイン、イタリアなど当時世界で力を持っていた国は殆どが参加していたと言っても過言ではないのです。

アフリカは金鉱脈に加えてダイヤモンドの鉱脈なども有り、豊富な地下資源の宝庫だったのです。その為列強にとっては何処の国にも譲りたくない既得権が有ったのだと思います。イギリスはインドも中国も巧みな駆け引きで戦争に持ち込み支配下に治めようとしました。中国は完全に支配できないまでも莫大な賠償金を取り上げ国力が極限まで下がる状況に成っていきます。アフリカの場合は国と言う概念のまだない状況で土着の民族が暮らしているだけだったので、既得権を奪った列強同士の駆け引きが展開されます。ここでもイギリスは巧みに交渉を進め自国の覇権を広げていくのです。

イギリスは最近までこのアフリカ近代史等の時代にイギリスがなした様々な非人道的な事への自虐史観に悩んでいたと言います。確かに個々に調べて敗者の側からの歴史で見るとトンデモナイ仕打ちを受けています。(太平洋戦争の日本もこれには含まれるのかな?)

しかし戦争の租借地は100年後に返還するという約定を結んでいたために南アフリカや香港などイギリス領だった殆どの国は1990年頃を境に独立や返還が進みます。これによって独立を果たしたアフリカ諸国は現在、自国の豊富な地下資源と産業を手に入れて経済的にも自立を果たしていっているのです。

私たちの取り扱うダイヤモンドはボツワナ政府50%出資の半官半民の地下資源採掘企業”デブスワナ”より供給を受けています。デブスワナはデビアスグループの企業ですので、地下資源採掘に当たって人道的で倫理的、再生可能な社会の実現は必須項目として掲げています。その為、鉱山を採掘する場合はそれと同等かそれ以上の範囲の自然保護をする事や、ボツワナの人々の生活インフラの整備、具体的には電気水道ガス、道路や電気といった生活インフラから病院や学校といった教育や衛生のインフラ迄を地下資源で有るダイヤモンドの収益で行っています。

人と人を繋ぐ絆となるダイヤモンドが非人道的な手法で採掘されたり、その収益が一部の既得権益受益者の為だけに使われてはならないと私たちは考えています。

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