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ダイヤモンドの魅力とは?

ブリッジ銀座アントワープブリリアントのダイヤモンドでプロポーズ

皆さんこんにちは!ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーです。今日は基本に立ち返ってダイヤモンドの魅力とは?を書いてみたいと思います。そもそもの話から始めたいと思います。もともとダイヤモンドは男の宝石でした。時の権力者やその地域を支配する強大な力を持った王達の持ち物だったのです。

ダイヤモンドの持つ比類なき硬さは神の力を得ての物だと信じられていました。【ダイヤモンドを制する者は世界を制する】と言われるように、ダイヤモンドは時代の権力者の力の象徴としての役割を果たしてきたのです。しかし、その硬さ故に脆い性質を持ち、ダイヤモンドを加工しようとすると思わぬ方向に砕けてしまったり、容易に加工できない事から「征服されざる者」という意味の語源を持つのです。

そして”征服されないという性質”は最終的には愛の象徴として広く世界に広がっていくことに成るのです。人と人を繋ぐ愛の象徴ダイヤモンドの秘密に迫ってみたいと思います。

ダイヤモンドの輝きは光そのものです。これは他の宝石では考えられない事です。光の三要素である赤、青、みどり、すべてを内包し、しかもそのプリズムは途切れる事の無い連続した色の光となって無限に広がるのです。光のプリズムと言えば虹を思い浮かべる方も多いと思いますが、ダイヤモンドの色は正に虹です。虹は世界中で神様との繋がりを現す神話が残されています。それはキリスト教でも仏教でも同じです。古代の人々にとって光は神の象徴でもあったのです。

因みに光の三要素、赤青みどりはそれぞれルビー、サファイヤ、エメラルドに代表される宝石がその色を担っています。ダイヤモンドが宝石の王と呼ばれる理由は比類なき硬さだけではなくその輝き方に在ったのです。

ルビー+サファイヤ+エメラルド=ダイヤモンド色

しかもダイヤモンドはアフリカで発見される1850年以前は世界中でも産地はインドをブラジルに限られて居ました。インドにはムガール帝国という強大な帝国が有り、ダイヤモンドをカーストの象徴として利用していました。産地インドでもダイヤモンドは大変貴重だったため複製は難しく、この世に二つと同じものは付く出せない事がカーストの象徴に成し得たのだと思います。最も権力の高い王は正八面で最高の硬さを持つソーヤブル原石を持っていたと言います。ソーヤブルのオクタヘドロン(八面結晶)はそのままで既に美しく、太陽光やろうそくの光を分解し虹色にキラキラと輝いていたはずです。しかもインドではダイヤモンドを少しだけ加工していました。ダイヤモンドの表面を別のダイヤモンドで磨くという原始的な加工を施していたのです。表面を磨き上げると、面に当たった光が強く跳ね返り強烈な表面反射が起こります。それは僅かに8面だけの研磨でしたが、それでもその比類なき美しさは当時の人々の心を奪い権力者をも虜にしたのです。

そして、シルクロードを通って冒険者がヨーロッパからインドへやってきます。冒険者はインドで見た不思議な宝石ダイヤモンドの事をヨーロッパの王に話します。カースト措置て権力の象徴だったダイヤモンドは当時のヨーロッパの王たちにとって最も欲しい宝石だったに違いありません、しかし、インドではカーストの証として用いられていたため、冒険者たちが手に出来るダイヤモンドは宝石品質からは程遠い低品質だったのです。

低品質ダイヤモンドがヨーロッパにもたらされると、ヨーロッパではインドで見たあの輝きをダイヤモンドから発揮させようとして加工の歴史が始まります。1477年ルドヴィック・ヴァン・ベルケムに代表される宝石加工職人の名前が歴史に初めて登場します。そうして不思議な事に産出国インドではなく、輸入国ヨーロッパ、特に自由貿易都市が置かれていた現在のベルギー・ブルージュやイタリアのヴェネチアなどの河川貿易が盛んな地でダイヤモンドの加工の歴史が幕を開けます。

しかし、超硬素材でダイヤモンドでしか磨く事の出来無いダイヤモンドの加工は困難を極めます。あまりの難しさに挑戦す職人の数は一握り、しかも失敗したら大きなリスクを背負っていたため、失敗したり割れた場合は「偽物だった」等の言い訳をしたりしたそうです。苦労したインドから持ち帰ったダイヤモンドが砕けてしまったら、、、職人はそう言うしかないですよね?面白い逸話です。

権力者に人知を超えた力が有ると信じられ、名うての職人も自在に加工させず、比類なき輝きを放ち、すべての宝石の色を内包し、究極的な永遠性を持つ宝石。それがダイヤモンドなのです。

そしてそんなダイヤモンドに私たち人類は古来から想いや夢、希望や願い、そして愛のを込め、その象徴として贈り合ったりして来た歴史があるのです。

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