モース硬度10ダイヤモンドの靭性は7.5

皆さんこんにちは!ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーです。

今日はダイヤモンドの加工についてです。ダイヤモンドは地上で最も硬い鉱物です。硬い。。。硬さの説明しないとですよね~という事で硬さには2種類の硬さが有ります。【靭性(じんせい)】と【硬度(こうど)】です。皆さんご存知ダイヤモンドの硬度は万物の内で最高の10です。最も硬いんですね。硬度が高い石は、摩擦やひっかき傷に対する抵抗性が非常に高いのです。この硬度は正確にはモース硬度と呼びます。ドイツの鉱物学者フリードリヒ・モースによって考案された硬さの単位なので開発者の名前を取って「モース硬度」と呼ぶんですね。数値が高ければ高いほど、その宝石(鉱物)の硬度は高いということになります。ダイヤモンドは10段階の最高10!最も高い硬度を持つ宝石なのです。因みにビッカース硬度を言う別の硬度単位では7,000~8,000の硬さの数値となります。モース硬度9のサファイヤやルビーはビッカース硬度1,600~2,000程度です。因みに身近な所でビッカース硬度160で10円玉や50円などの硬貨の硬さです。ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーでお勧めの超硬プラチナ950のビッカース硬度は200ですので、以下にダイヤモンドが硬いのか?はお分かりいただけるともいます。

しかし、硬いダイヤモンドも強い訳では在りません、、、それには「靭性(じんせい)」という数値が関係しています。靭性とは、何らかの力が加えられたときに、どの程度抵抗できるのか。つまり「割れにくいのか」を示す表現となります。硬くて強いイメージのあるダイヤモンドですが、実は”靭性”は最強では無いのです。

靭性

8:ルビー・サファイヤ(コランダム)・翡翠

7.5:ダイヤモンド、石英(水晶)、アクアマリン(ベリル)

6:ペリドット

5.5:エメラルド(ベリル)

5:トパーズ、ムーンストーン(月長石)

3.5:アパタイト

ダイヤモンドは靭性の数値はルビーやサファイヤよりも低く翡翠よりも低いです。ダイヤモンドはモース硬度は高いのですが、炭素の単結晶で基本的に結晶配列が整っていますので配列の方向に対して平行方向と垂直方向で硬さに違いが有ります。そして平行方向に衝撃が加わると簡単に割れてしまいます。これを”へき開”と呼ぶのですが、宝石はへき開を持っている場合モース硬度が高くても脆い一面を持っていますので取り扱いには注意が必要です。

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