分光検査(Spectroscope Test)
分光検査(Spectroscope Test)は宝石の鑑定鑑別機関で検査対象の宝石の種別を検査する方法。宝石はそれぞれ異なる分光特性を持っていることから、宝石に光を当てそのスペクトルを調べる事で宝石の種別を特定する検査方法。
ダイヤモンドの鑑定鑑別において分光性は重要で、通常ダイヤモンドを直視分光器で計測で観測すると、波長415.5nmのはっきりした紫色の線が出現する。しかし一定以上に冷却して測定した場合に波長が異なり出現しなくなる。
このことを利用して研究ラボでは液体窒素を利用してダイヤモンドを冷却しながら天然ダイヤモンドなのか人工ダイヤモンドなのかを検査する。デビアス鑑定やCGL,GIA等では高度化した合成ダイヤモンドの看破にダイヤモンドの分光性を用いている。