裏取り(光取り)の穴

裏取りは【ひかりとり】とも呼ばれる

ジュエリーの加工技法で小さなサイズのダイヤモンドを複数個セットするリングでキューレットを固定するための穴。

ダイヤモンド加工の裏取り光取りの穴

【光取りの穴】と呼ばれている割にリングを指に装着している時は光は一切入りません。この穴は一体何の穴なのでしょうか?実はこの穴は石留職人がダイヤモンドのキューレット(裏側の尖った部分)を簡単に固定するための穴で、決して光を取り込むための穴では在りません。その為、製作する職人の技術が上がれば上がるほど光取り(裏取り)の穴は使わなくなってきます。ブローチやイヤリングなど”大きく””軽く”作らなければならない場合を除いて高級なジュエリーではほとんど見かけない技法です。

※クラフトマン腕前が高いのに光取り(裏取り)の穴が有る場合は、製作者からの依頼で設計図上(デザイン上)すでに穴が描かれている場合や、少しでも金属を軽く加工して使用感を向上差させたり、商品の材料代を抑えて安価に作りたい場合があります。そしてその場合は裏取り(光取り)の穴自体がデザインされて居たりします。
星の形やハートの形に穴自体を加工する場合が有ります。またこの穴はキャスト製法の場合は事前に原型の段階で空いていることが多く、量産スタイルでリングを作成する場合には有効で一つ一つドリルでダイヤモンドセッティング用の穴をあける手間を省く意味もあります。ダイヤモンドセッティング用の穴は職人の腕前が低いと貫通して結果光取りの穴になる場合が有ります。熟練した職人は穴が貫通しないように加工する技術を持っているのです。Antwerpbrilliantのエタニティリングは、基本的に裏取りの穴は採用していません。

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