プロファイルカット(Profile Cut)
1961年、ロンドンを拠点とするダイヤモンドカッターであるアルパド・ネギー氏(Arpad Nagy)が「プロファイル」カットを作成しました。これは90度のカットコーナーを持つ最初のオールステップカットのダイヤモンドでした。それ迄のダイヤモンドのカットスタイルでは90度のカットコーナーにダイヤモンドを仕上げる事は難しく、4隅を落として8角形に仕上げるのが一般的でした。それはエメラルドカットやアッシャーカット等正方形ではなくやや長方形でも可能なカットに採用される。
原石はマクルと呼ばれる平べったい双晶系か原石の形がそこまで整って居なくても良い物に対して施していたという経緯が有ったからなのですが、アルパド・ネギー氏(Arpad Nagy)は等軸で形の整った原石で四角いダイヤモンドを研磨したのです。
プロファイルカットはその名前プロファイルが持つ直接的な意味【人物紹介、人物評、また、その人の略歴】でダイヤモンドの名前としてなかなか認知されず、代わりにその凛とした仕上がりから付いたニックネーム”プリンセス”の名前で紹介されるようになります。これが現在のプリンセスカットの原型になったと言われています。
(双晶結晶のマクルは低品質と思われていた為に早くからヨーロッパにもたらされ加工の研究が行われていました。エメラルドカットは1850年頃アッシャーカットは1900年頃には技術的にも安定して研磨する事が出来るように成っています。色石のエメラルドカットは紀元前から既に存在しています。)