ダイヤモンドから発揮される光の鮮やかさや彩度(さいど)などを表す言葉
光には色相、明るさとは別に”鮮やかさ”や”強さ”という性質の差があります。赤系統の色でも、”朱肉”の赤は鮮やかな赤ですが、”れんがや土器”の様な赤茶はくすんだ赤となります。”洗朱(あらいしゅ)”はくすんだ赤色ですが”あやめ色”は鮮やかな赤といえます。そうした光の”鮮やかさ”や”くすみ”の程度を表したのが彩度です。こうした色の持つ印象で、同じカラーグレードのダイヤモンドであっても、見た目のイメージは大きく異なります。つまり鮮やかな色は、明るく暖かで目立つ色になりますし、くすんだ色には、エレガントで上品な色がに見えます。こうした印象の違いを”派手地味感”といいます。
アントワープブリリアントではダイヤモンドの彩度を極限まで引き出すために専属研磨師を指名しています。ダイヤモンドの彩度は僅かに内包される成分の位置や量、それとダイヤモンドの結晶方向や研磨角度など様々な要素のかけ合わせで発輝されると考えられています。すなわちダイヤモンドのような宝石類では光の派手地味感の違いでダイヤモンドが華やかに見えたり、同じサイズのダイヤモンドであってもおとなしい感じに見えたりするという事です。GIAの定めるダイヤのン度の4Cでは派手地味感と言う評価項目はありません、これはあくまでも官能的な要素でダイヤモンドそれぞれが個別に持つ才能の様なものなのです。