繊細なデザインのジュエリーを生み出すキャスト製法
ジュエリーの代表格な製法に、鍛造(たんぞう)製法」と「鋳造(ちゅうぞう)製法(=キャスト製法)の2種類があります。
このうち、複雑で曲線、ウエーブのデザインに向いているのがキャスト製法です。鍛造では繊細なデザインは仕上げる事が出来ないのです。キャスト製法は金属を伸ばしたり叩いたりする鍛造方法とは異なり、原型となる樹脂ワックスを使用して繊細な造形を可能にします。
現行の技術では原型制作に3D・CADを活用することで、更に複雑で独創性の高いデザインを生み出すことも出来るように成っています。先ずは手作業による加工で原型を作ります。多くの場合はSV等の加工しやすい金属を使うか、樹脂ワックスの原型をそのまま造詣加工して行くこともあります。出来上がった原型はシリコンゴムの間に挟んでホットプレス機で加工・加熱します。固くなったシリコンゴムをメスで切り開き、原型を取り除くとワックスを注入する空間ができます。
できあがったゴム型に、ワックスを流し込みます。溶けたワックスがゴム型の中で固まったら取り出します。こうしてできた原型を使ってジュエリー制作する方法をキャスト製法と呼びます。加工内容の更に詳しくは下リンクを参照ください。