マントル(Mantle)
ダイヤモンドが生成される超高温高圧条件の地球深部
マントル(Mantle)はダイヤモンドを含む火成岩キンバーライトの生成される地層の事。地球の内部構造で、核(コア)の外側にある層である。2017年までダイヤモンドはマントル上部の変形スピネル層で結晶していると考えられていました。これはダイヤモンド内部に発見される内包物がこの深度帯に存在するものだけに限定されていた事でそう考えられていました。しかし2017年、最新の研究ではダイヤモンド内部に変異した橄欖石(かんらんせき)が発見されました。この橄欖石の辺異種はマントル下部2900キロまで分布する事が出来る超深度起因の鉱物なのです。これによってダイヤモンドの生成深度は地底150~200キロでは無く660キロのマントル上部よりさらに深い2900キロまで在り得る事が判ってきたのです。
現在アフリカ産を中心に超深度で結晶したであろうダイヤモンドをスーパーディープダイヤモンドと定義して地球深部の研究を進めています。ダイヤモンド生成が地球誕生の謎に迫ることに成っているのです。