濃淡が美しさに大きな影響を与えるために色の明度でグレードを区別する
色の明るさの度合いを明度といいます。色=光と考えると分かり易いと思います。色には色相とは別に明るい色、暗い色というように色を比較して区別することができます。鮮やかな赤色は明るい純色ですが、鮮やかな青は比較的暗い純色といえるでしょう。水色は明るい色ですが紺色は暗い色の仲間です。しばしば混同されがちですがダイヤモンドカラーグレードを管理するGIAやデビアスの色標記でも濃くなることと暗く成る事は別の表現で評価されています。からダイヤモンドでヴィヴィット・カラーとインテンス・カラー、ディープカラー、ダークカラーは色の濃淡が同じレベルで重複している部分を持っています。これは色の明度でグレードを区別しているからなのです。明るい色になればなるほどさわやかで軽快な感じの色に、また、暗い色は重厚で落ち着いた感じの色になります。これを色の”軽重感”や”派手地味感”といいます。
カラー・ダイヤモンドでは二つの個体を同色と評価しても、その色(無色含む)の濃淡が美しさに大きな影響を与えるために色の明度でグレードを区別しています。