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タイプ(ダイヤモンドのタイプ)

ダイヤモンドのタイプは希少性に連動している

最高の輝きブリッジ銀座アントワープのダイヤモンド

ダイヤモンドのタイプ。ダイヤモンドのタイプは1型と2型がありそれぞれa型とb型の計4タイプに分類される。1型は窒素含み2型では窒素を含まない。窒素含有の有り無しで大きく1型2型に判別される。ダイヤモンドの鑑定鑑別を手掛けるデビアスやGIAではダイヤモンドのタイプを看破して色原因や内包物を研究しています。前回デビアス訪問時にはデブスワナ全体でタイプⅡの産出率は全体の20%としていましたが、日本国内のダイヤモンド鑑定機関に持ち込まれるタイプⅡの割合は僅かに1%程度です。

1a(タイプ1a)

全体の90%以上で窒素原子が集合体を作っている。大抵の無色から黄色系の天然ダイヤモンドが含まれる。ファンシーブルーでもオ―ストラリアのアーガイル(Argyle)鉱山産のブルーやグレー系はこのタイプに属します。ピンクダイヤモンドのアーガイル鉱山産もこのタイプとなります。

1b(タイプ1b)

窒素原子が単独で存在している。無色から濃い黄色系のダイヤモンドがこのタイプに入ってきます。ボディーカラーが黄色で蛍光性も黄色のダイヤモンドをカナリアンイエローと呼びます。

2a(タイプⅡa)

窒素などの不純元素を殆ど含まない透明度の高いダイヤモンドが多く出現。出現率が非常に低く全体の0.1%とも。大粒の淡いピンクはこのタイプに属します。また超深度起源CLIPPERダイヤモンドは全てタイプⅡ。ダイヤモンド鑑定機関では全体の1%も無いとされるタイプⅡですが鉱山では20%出現していると発言しています。

2b(タイプⅡb)

不純元素としてホウ素を含むタイプ。電気を通す半導体性質を持つ。天然のファンシーブルーのダイヤモンドが属するタイプ。稀少性が非常に高く、diamond全体の約0.01%以下と言われています。このタイプは蛍光性はありません。

ダイヤモンドの価格と希少性は4C評価で決定される為にタイプによる価格差は在りません。

近年の研究の進むCVD合成ダイヤモンド(ラボグロウン)はタイプⅡに分類される。これはCVD合成がメタンガスの中で行われる為にガス中に窒素が存在しないことが原因している。その為ダイヤモンドの鑑定鑑別機関では最初にタイプを判別します。そこでタイプⅡに分類されたダイヤモンドは追加でPL色因検査をして天然か合成か?を判別します。

話題のCLIPPERダイヤモンドもタイプⅡ

そして今地球誕生の秘密解明の手掛かりに成るとして注目を集めるCLIPPERクリッパーダイヤモンドですが、これらは全てⅡ型のダイヤモンドである事もわかっています。超深度起源でⅡ型のダイヤモンドはその時点で希少です。
クリッパーはこの他にもメタンで被膜された鉄が検出されることも興味深いです。しかも電気を通し(通電し)半導体としての性質を持つ事から地球の中心部で飽和した鉄成分を最初に宇宙から引き付けたのはダイヤモンドなのではないか?として研究が進められているのです。

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