ジョン・ウイリアムソン(John Williamson 1907 –1958)
現在のタンザニアでウィリアムソンダイヤモンド鉱山を設立したことで有名なカナダの地質学者。ダイヤモンドラッシュで沸いていた1910年代のアフリカで地質研究をしていたウイリアムソン氏は北ローデシア現在のザンビアの地下資源開発を行っていたデビアスに入社して、地下資源採掘の事業に従事します。しかし、親会社デビアスの決定で1936年に配属されたザンビアのマブキダイヤモンド鉱山が思うような成果が挙げれずに閉山することに成ります。キンバーライトパイプにダイヤモンドが含まれる可能性は僅かにかねてよりこの地の可能性を指摘していたウイリアムソン氏はデビアスからこの鉱山を購入、独自に操業開始します。その後1940年、ウイリアムソン氏はムワドゥイでダイアモンドを含むキンバーライトパイプを発見しウィリアムソンダイアモンド鉱山と命名します。
ウイリアムソン鉱山で良質なダイヤモンド原石を多く輩出します。特に南アフリカ以外の地域で発見された最初の大規模な一次鉱床となったマブキ鉱山では1947年の結婚式の際にイギリスのエリザベス王女とフィリップ王子に贈られたウィリアムソンピンクダイヤモンド54.5ctをはじめとする多くの素晴らしいダイヤモンドを産出しました。エリザベス女王の為に作成されたカルティエのブローチにも23.6ctウィリアムソン鉱山産出のダイヤモンドが使用されています。