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合成ダイヤモンドと天然ダイヤモンド

皆さんこんにちは!ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーです。

今日は昨今話題の合成ダイヤモンドについてです。合成ダイヤモンドは「ラボグロウン・ダイヤモンド」と呼ばれています。これはラボ=研究室 グロウン=育ち と言う意味です。天然のダイヤモンドが地中深く最大深度2900キロの地底で結晶しているのに対して、ラボグロウン・合成ダイヤモンドは地上の研究室(工場)で生まれるのですからそういう呼び名になります。

ダイヤモンドはこのラブグロウンが出来るまでにも様々な人工的な合成法が研究されています。この合成技術の研究は今後も続いていくと思います。【ダイヤモンドを制する者は世界を制する】それは何も天然ダイヤモンドの事だけでは無いからなのです。

ダイヤモンドは高い熱伝導を持ち、地球上で最も高い表面硬度を持っています。硬い性質から石に字を書く道具として古くから使われているダイヤモンドですが、この性質は身近な所では歯医者さんで歯を削る道具にも使われて居たりします。またレコードの針は先端部分にダイヤモンドを使用しています。この性質は工業製品には不可欠な部分も多く金属加工の現場でも切削機が長時間同じピッチで金属を切断しなければならない場合や、摩耗してはいけない部分の加工にはダイヤモンドの研磨機が用いられたりします。

宇宙開発では超高温に耐えて放熱し船体から外を眺める為の窓はダイヤモンドで作られています。その他にもダイヤモンドは高い熱伝導を持っています。ホウ素を含むタイプⅡBのダイヤモンドはそもそも半導体の素材としても注目を集めています。

このようにダイヤモンドは工業の世界では必要不可欠な素材なのです。実際に自動車、自転車、金属線、特にネジ的な物体など殆ど全ての製品はダイヤモンドの切削機を使って製造されます。家電の分野ではそれは顕著でテレビやDVD、ブルーレイ、冷蔵庫、から電球などに至るまであらゆる電気製品がダイヤモンドを使った金型鍛造(ダイキャスト)を使て製造されています。

ダイヤモンドは私たちの生活に欠かせない素材なのです。

そうしたダイヤモンドですが、工業用のダイヤモンドに取って代わるのが合成ダイヤモンドです。工業用の合成ダイヤモンドは天然のダイヤモンドとは違ってその品質が一律で使いやすい為、既に様々な分野で使用されています。そしてその合成技術向上してきたことで宝石用のダイヤモンドの様な透明度を持つ合成ダイヤモンドの開発が可能となり、合成ダイヤモンドのジュエリーが登場したのです。

天然ダイヤモンドには25種類の内包物が内包されます。とっても微細でクラリティーグレードではカウントしないサイズのダイヤモンドも含むこの25種類の内包物はそれぞれにダイヤモンドの輝きに影響を与えます。【宝石は不完全な中に美しさを見る】という格言が有ります。ダイヤモンドもそれは例外ではありません。合成ダイヤモンドの様にふくまれる内包物が金属片等ミネラル成分ではない物質を含む場合と天然ダイヤモンドの様に25種類ものミネラルを含みそれら一つ一つが輝きに小さな影響を与えている天然ダイヤモンドでは美しさには大きな違いが生まれます。

また合成ダイヤモンドの結晶は層状に積み重なった形をしています。それに対して天然ダイヤモンドは等軸状の結晶をしていますので研磨やカットの技術も層状に積み重なったラボグロウン・合成ダイヤモンドの為に開発された技術ではなく、等軸状の天然ダイヤモンドを加工する技術を転用して行われます。これは厳密には合成ダイヤモンドの美しさを最大に引き出す事にはなりません。ラブグロウン合成ダイヤモンドには合成ダイヤモンドの為の最適な研磨方法が有るはずなのです。

これは結晶補配列が違うので当たり前の話ですが

複雑に条件が合ってそれぞれ異なる表情を持つ天然ダイヤモンドとラボグロウン・合成ダイヤモンドでは4Cグレード上は大きな違いは無いのです。しかし、その美しさは輝きに表情や影響を与える不純物を持たないラボグロウン・合成ダイヤモンドと天然ダイヤモンドでは大きな違いがあるのです。

一昨年発表されて多くの業者が取り組むラボグロウン・合成ダイヤがなかなか市場に浸透しない理由には画一的な仕上がりの模造宝石には人間が魅力を見出せないという決定的な欠点があるのかもしれません。

貴方は、人生の節目に手に入れるならラボグロウン・合成ダイヤモンドと天然ダイヤモンドのどちらを選びますか?

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