イリジウム(Iridium)
ギリシャ神話の女神が金属に?
イリジウム(Iridium)は白金族の一種で重白金。オスミウムとの合金で高級なボールペンや万年筆のペン先に使われる。外観が虹のような様々な色調を示す事からギシリャ神話の女神イリスにちなんで命名された。
プラチナを精錬する際に出現する副産物で、故に年間に地球上で得られるイリジウムの量はプラチナの半分以下であり、価格は常に2~2,5倍と高額である。イリジウムは展延性に乏しく、非常に硬いため、加工も難しい。融点も2700℃以上と超高温、そのままでは加工や成形を行うことが困難であるため、大きな塊での加工は困難を極める。
その為一般的には粉末合金を焼結して使用することが多い。その性質を生かしてプラチナ999等の割金として使われている。
⇒プラチナについて