コランダム
Corundumコランダム
主成分が酸化アルミニウムの六方晶の鉱物名。コランダムの宝石名はサファイア、コランダムの着色成分で色が変化する。鉄やチタンなどが青色の原因でそこにクロムが含有されると赤くなってルビーとなる。コランダムはモース硬度9でダイヤモンドに次いで硬い、しかも靭性はダイヤモンド以上で普段使用の宝石としては最も使いやすい部類に分類される。
ルビーは宝石の王様だった
15世紀くらいまではダイヤモンドは硬すぎて加工がままならず、現在のような美し宝石では在りませんでした。その為ルビーやサファイアが宝石の代表格でした。エメラルドを足した”赤・青・みどり”は三原色でもあり人気の宝石なのです。ただし宝石学が発達する1980年頃迄赤い宝石は全てルビー、青は全てサファイア、緑は全てエメラルド位大雑把に分るされていたと思われます。イギリスの黒太子のルビーと呼ばれる伝説の宝石が検査の結果ルビーでは無くスピネルだったという話は有名です。
CGLやGIA等宝石の研究期間によって日々進歩する現在の宝石学ではルビーやサファイアを宝石名、コランダムを鉱物名として明記して鑑別書に記載しています。