オープンバック・セッティング
ダイヤモンドの輝くを最大限に引き出せなかった時代
オープンバックセッティングはダイヤモンドのセッティング方法の一つ1870年頃アメリカで流行した。当時のダイヤモンドはフェイスアップ状態で現在の様な光学理論に沿って最高に輝きを引き出す事が出来ませんでした。そこでダイヤモンドジュエラーはダイヤモンドをセッティングする爪(プロング)の背面を出来るだけ小さく切削して側面からダイヤモンドに多くの光が取り込まれるようにジュエリーをデザインしたのです。代表格はティファニーセッティングなど、上写真は現在のオープンバックセッティングを採用した婚約指輪ホープ、貴金属加工技術が上がるとダイヤモンドを空中で挟み込んで留めるようなオープンバックセッティングも可能になった。
これによってダイヤモンドに取り込まれた光が横から漏れる場合でもキラキラと虹色に輝く様を鑑賞できるようになります。※現在のトリプルエクセレント設定のダイヤモンドでは横から見て綺麗な光は横から取り込まれたもので、フェイスアップでその輝きを補填する事は在りません。
同時期に金型鍛造の機械が産業界に導入されるとダイヤモンドを支える爪(プロング)を高く設定したダイヤモンドジュエリーが安価で容易に製造できるようになり大ブームとなります。