金鉱石(Gold Ore)
金鉱石(Gold Ore)きんこうせき
金鉱山で取れる金を含む鉱石を金鉱石と呼ぶ。金鉱石の中には多様な種類の金属が入り混じっており、鉱石の中から金を取り出す方法(精錬方法)は多くがあるのですが、日本では、銅を精錬する過程で、副産物として金も回収する方法が主流です。鉄や硫黄などの金鉱石内部に含まれる不純物を除去した鉱石から銅を回収しますが、この過程で、金や銀などの貴金属が沈殿物(スライム)となります。それをさらに金や銀に分離してそれぞれの貴金属を取り出していきます。
金や銀の含有量が特に多い鉱石の場合には、青化法と呼ばれる青化ソーダの溶液を用いて金を溶かし出す方法で貴金属を精錬します。青化法では粉砕されて、すりつぶされた金鉱石に青化ソーダを加え、金と銀が青化ソーダの液に溶け出す作用を利用して精練します。この澱物に金銀が含まれますので、この沈殿物を金と銀とに分離して、それぞれを回収します。