蛍光鉱物(けいこうこうぶつ:Fluorescent minerals)
上写真は長波紫外線にストロンググリーンに蛍光するダイヤモンド
紫外線に反応して蛍光する性質を持つ鉱物を蛍光鉱物と呼びます。ダイヤモンド等も持つ紫外線に反応するこの性質は1824年に発見されたフルーオライト(フローライト)にちなんでフローレッセンス(Fluorescence)と呼ばれています。鉱物が何故蛍光性を発揮するかは謎に包まれています。宝石の中で特別に研究が進んでいるダイヤモンドですら何故蛍光性が有るのか?は解明されていません。2019年国際宝飾展においてGIAの研究者が蛍光性についてのダイヤモンドセミナーを行って天然ダイヤモンドにおける傾向性の重要性を講義しました。
蛍光鉱物は産地や産状で違いが出るわけでもなく、同一山地同一産状でも出るものと出ないものがあります。また長波紫外線で反応する鉱物も有れば短波紫外線で反応するものも、またその両方で反応る場合など様々です。
蛍石(フローライト)、方解石、石膏、べにと石、珪亜鉛鉱、柱石(スキャポライト)、ソーダ石、アダム石、ダイヤモンド、コランダム(ルビー&サファイヤ)等挙げるときりがないほどの鉱物種で蛍光性を持つパターンが発見されている。