ダイヤモンドの産地と集散地の違いとは?
ダイヤモンド等の宝石類には産地と集散地とが有ります。
ダイヤモンド野産地として有名なのは①ロシア ②ボツワナ ③南アフリカ ④ナミビア ⑤オーストラリア ⑥カナダ ⑦ジンバブエ ⑧ボルネオ、その他コンゴ、レソトなどアフリカ諸国
集散地は①ベルギー ②ニューヨーク ③イスラエル ④インド ⑤イタリア ⑥フランス ⑦タイ 等です。ダイヤモンド取引所が有る場合も多いです。集散地は研磨地が併設している事が殆どです。厳密にはニューヨークの研磨地はプエルトリコ、インドの研磨地はスーラットなどありますが基本的に隣接して併設していることが多いです。ベルギーは集散地と研磨地とが併設していますがベルギー産のダイヤモンドと言うのは存在しません。産地では無いのです。南アフリカ産ダイヤモンドをベルギーで研磨して、ニューヨークで販売すると言った具合です。
多くのダイヤモンドバイヤーが買いに入る集散地
ダイヤモンドの輸入業者と呼ばれる企業が入れる川上マーケットが集散地です。ベルギー・アントワープやイスラエル・テルアビブ、インド・ムンバイ、アメリカ・ニューヨーク、香港などです。ダイヤモンドの場合基本的にこの集散地に入れる業者がと言えます。ダイヤモンドのマーケットに品物を供給しているのはサイトホルダーと呼ばれる鉱山企業からダイヤモンド原石を買い付ける権利を持つ会社です。ダイヤモンドは他の宝石に比べて特に強うカルテルが組まれているために、鉱山迄出向いて行っても原石を買い付ける事は基本的にできません。ダイヤモンドの原石を研磨仕上げするためには高い社会的な責任を果たし倫理的に商売をする事をきちんと審査されたサイトホルダーだけなのです。※ブリッジ・アントワープブリリアントでは今回鉱山企業からのダイヤモンド鉱山からの原石オファーで選ばれたTOPサイトホルダーが研磨するプロジェクトの導入店舗として選ばれた経緯があります。
集散地と原産地ではダイヤモンド業界に携わる企業が変化します。現残地には鉱山企業が居ますし、集散地にはダイヤモンドを加工する業者と原石と研磨石のブローカー、ディーラーと輸入商社が居ます。- ルビーの集散地と産地について ルビーなどのコランダムは主に東南アジアで産出しています。主な産地としてはミャンマー・タイ・スリランカなどが挙げられます。その他マダカスカルやモザンビーク、一部オーストラリア等でもルビーサファイアは産出しています。その中で産出国周辺の集散地として有名なのはタイ・バンコクと香港です。
- エメラルドは南米のコロンビア、ブラジルにザンビア・ジンバブエ等、北極以外のすべての場所で産出、一部ロシアなどでも産出しています。産地は世界中ですが主な集散地はニューヨークやインド・ジャイプールそのままコロンビアなどが挙げられます。他の宝石も同様で世界中で産出していますが集散地や研磨地はなぜか限られます。
宝石に限らず50年くらい前までの世界情勢で考えると、政治と経済が安定していて治安がそれなりに良い場所でなければ研磨地や集散地にはなりえなかかったのです。これは盗難や強盗の問題もありますが、古来高い価値を持つ宝石はお金やゴールドと価値がペッグしていて資産として取引されることが多かった為に、宝石を買う顧客は経済的に高価な宝石加工は経済的に発展していないとできなかったという事も大きな原因となっています。宝石類の他にもチョコレートとカカオ豆やコーヒーなども産地と加工地が違う場合が有り様々な利権が複雑に絡み合っていたと想像できます。