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よくある質問

どうしてセレブや知識人はロシア産ダイヤモンドを選ばない?

現在セレブや王室、貴族の間ではロシア産ダイヤモンドへの不買が広がっていると言われています。イギリス王室でも王子が婚約の記念宝石に選んだのはボツワナ産ダイヤモンドであったことが報告されています。アフリカのダイヤモンドが美しさに勝るとはいえ、なぜロシア産ダイヤモンドは選ばれないのでしょうか?アフリカやカナダなどクリーンなイメージの産地のダイヤモンドに注目が集まる一方、クリーンで安全な合成ダイヤモンド【ラボグロウン・ダイヤモンド】への注目も見逃せません。アメリカのセレブレティーの間では合成された人工ダイヤモンドもエシカルでクリーンな事から人気を博しているのです。では逆にセレブや貴族・王族は何故ロシア産ダイヤモンドを選ばないのでしょうか?その理由は看過できない自然環境の破壊と劣悪な労働環境に有ります。

永久凍土を”核爆破”して採掘されるダイヤモンド

1970~80年代ロシアでは永久凍土を核爆破して地下資源採掘を進めた歴史があります。しかしこのダイヤモンドの採掘エリアでは核爆破が【逆火・Back-Fired】してしまい、広大なエリアを核物質(放射能)で汚染してしまったのです。一度汚染されると長期間にわたってその影響から逃れる事の出来ない放射能。その為、この鉱山で働く工夫は日常的に被爆し命の危険にさらされながら働くのです。見返りとして一般的な労働者に比べて高い賃金で雇われるため、ロシア国内から出稼ぎ労働を余儀なくされる人が後を絶ちません。世界ではその現状を看過できないとする意見が多いのです。

永久凍土を核爆破して汚染されたロシア産ロシア産ダイヤモンドの核汚染問題

サハ共和で稼働する5つのダイヤモンド鉱山は全て永久凍土の核爆破によって地上が汚染された地域。濃いピンクのエリアは現在も放射能に汚染されています。

シベリア東部のサハ共和国(ヤクート)は地理的に旧ソ連の中で最大の領土面積を誇る国です。人口は約100万人、領土の40%以上が北極圏内にあり、すべての領土が永久凍土層に覆われています。ヤクートは夏の+40°Cから冬の-60°Cまで変化する大変厳しい環境にあります。ヤクートは多様な鉱物資源を持ち、ロシアのダイヤモンドの99%を産出しています。それは年間15億米ドルのにも上り、とても価値の高い地下資源採掘が展開されているのです。現在ロシア産ダイヤモンドの世界シェアは20〜25%で世界一。1974年から1987年の間に、10の「平和な」地下核爆発を行い、それ迄手が出せなかった永久凍土の下に眠る地下資源採掘が出来るようになったのです。多様な地下資源が有る同国ですが、この地域の平和的な核爆弾の地下爆破は失敗「逆火」し、放射性核種で表面を汚染してしまいました。セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム239、240、アメリシウム241など。さらに、社会主義国であるが故の鉱山企業による環境法の実施の低レベルが招いた汚染は深刻で周辺の水源にも影響を及ぼしています。

現在、この地域に鉱山労働者として働くすべての工夫の飲料水の主要な供給源は汚染されており健康状態に大きな影響を与えている事が報告されています。それでも経済的な理由で鉱山労働者はロシア中からやってきてしまうのです。

こうした劣悪な労働環境が社会的にも環境的にも愛や絆の象徴であるダイヤモンドとは正反対の環境下で採掘されれていることに世界のセレブレティーや知識人、王侯貴族などダイヤモンドにゆかりの深い人々からバッシングされているのです。

1950年代からダイヤモンドを採掘しているロシアですが、最初はダイヤモンドの中央販売体制(デビアス)にダイヤモンド原石販売をゆだねていました。それはロシア産のダイヤモンドが核汚染されているのではないか?という風評被害的な事と社会主義国産出のダイヤモンドは世界のマーケットでは販売が難しい事が重なっての事でした。デビアスでは1997年までロシア産ダイヤモンドを自身の運営するアフリカのダイヤモンド鉱山産出のパーセルに混ぜて販売していました。しかし1997年にロシア産ダイヤモンドの現状が世界に報告されると販売を停止し新たに締結書を交わし販売量を制限していきました。そして現在デビアスではロシア産ダイヤモンドを取り扱いません。その為ロシア産ダイヤモンドは独自の販売機構で販売される為に販売者は仕入れたダイヤモンドがロシア産である場合容易に産地を応える事が出来ます。※BRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリーでもロシア産ダイヤモンドの取り扱いは在りません。

被爆の過去が有るためにサハ共和国は再生へのプロジェクトを進める一方で法改正を行い環境保全への道を探しています。これに対しイギリスなど世界の研究チームが救済に乗り出しています。ロシア・サハ共和国はある意味において途上国であり先進国にとっては救済しなければならない国の1つです。地下資源の獲得は国際的な経済活動において途上国にとっても極めて重要なのです。

その為ダイヤモンドの採掘は経済的な理由から中断されることは無く現在も続けられているのです。ダイヤモンド採掘を継続するために森林伐採、土壌擾乱、大気汚染、核物質の大気への排出、地表水質汚染、地下水汚染、ほこり、騒音、職場の健康と安全、等多くの犠牲を払いながら続けているのです。サハ共和国ではダイヤモンドの他にも雲母、ニッケル、銅、希土類元素、白金族金属、スズ、その他の多くの金属および工業用金属、鉱物、および石油、天然ガス、石炭などの燃料を採掘しています。

現在もロシアのダイヤモンド鉱山では天然ガスが自然噴出し逆火しているために気流が安定しない事から鉱山の上空をヘリコプターで飛行することは禁止されています。永久凍土の発破は自然環境に多くの悪影響を与えているであろう事は推測されているにもかかわらず、現在の技術では永久凍土を再生することは出来ないのです。

以上の事がありつつ高品質で知られるロシア産ダイヤモンドは鑑定取得した際に国際基準である4Cでは高く評価される傾向に有り、4C至上主義の日本や中国のマーケットでは大変に人気の有る産地なのです。逆に経済活動が社会的責任や道徳的責任を持って行われる事に敏感な西側諸国(ヨーロッパや英国米国)では倫理的な理由も手伝って一部業者を除いて敬遠されています。4Cではなくダイヤモンドの美しさを固体1つ1つ丁寧に評価して仕入れる西側諸国(ヨーロッパや英国米国等)ではボツワナをはじめとするアフリカ産の人気が高いのは言うまでも在りません。【美しい物はアフリカから】ダイヤモンド業界の格言です。

参考:イギリスのNewCastle大学の論文

https://www.researchgate.net/publication/235311727_Natural_resource_use_in_the_Russian_North_a_case_study_of_diamond_mining_in_the_Republic_of_Sakha

クリーンでエシカルなボツワナのダイヤモンド

ボツワナのダイヤモンド鉱山ジュワネング

写真はボツワナのジュワネング鉱山

一方ボツワナをはじめとする地下資源採掘王手”デビアス”の運営する鉱山では正しい労働環境でクリーンな採掘が展開されています。地下資源採掘を行う鉱山の何倍ものサイズの森林を保護する活動を行っています。特に野生動物の保護にも力を入れており、昨年も隣国モザンビークへ良環境で増えた野生の象を移動するプロジェクトなどが様々なニュースでも報告されています。さらに鉱山のある地域に住む暮らす人々の生活インフラの整備や生活水準の向上に努め地域と一体になって地下資源開発に取り組んでいるのです。西側諸国のセレブレティや知識人が”ロシア産を選ばない”というよりはダイヤモンドの産地やバックグラウンドに興味を持ち最終的にクリーンでエシカルなダイヤモンドを選ぶ人が増えているのです。結果的にロシア産よりも”クリーンでエシカルな産地のダイヤモンドが選ばれている”という事なのです。貴方の大切な人に贈る記念のダイヤモンドはどの様なバクグラウンドで採掘されたものが相応しいでしょうか?

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