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スーパーディープダイヤモンド(Super‒Deep Diamond)

ダイヤモンドは人類未踏の世界から運ばれてきた!?

超深部起源ダイヤモンド(Super‒Deep Diamond)ダイヤモンドは今まで地下150~200キロの地底で結晶していると考えられていました。それはダイヤモンド内部から見つかる内包物がそれよりも深い深度にしか存在しない物質を含まなかったからです。

しかし近年、南アフリカやブラジル等、南半球のダイヤモンド鉱山産出の原石内部から深度410 キロ〜660キロの上部マントルや遷移層、深さ660 キロ〜2890 キロの下部マントルに由来する包有物を取り込んだダイヤモンド原石が産出したという報告が多数挙げられています。こうしたダイヤモンドは今までよりも深い深度からもたらされる為に超深部起源ダイヤモンド(スーパーディープダイヤモンド)と呼ばれています。

ダイヤモンドは産地によってその硬さに差がある事を指摘していた専属研磨師のフィリッペンスベルト氏、ベルト氏はより硬い結晶を磨いた時にダイヤモンドはより輝くことを早くから指摘していました。結晶深度の違いがダイヤモンドの結晶の硬さの違いに繋がり、最終的に研磨済みダイヤモンドの外観に大きな影響を与えると私たちBRIDGE銀座では考えています。

超深部起源ダイヤモンドはBRIDGE銀座プロポーズはサプライズで美しい

地球誕生の秘密に迫る手掛かりがダイヤモンドに内包している

2014年の研究で橄欖石(かんらん石)の高圧相リングウッダイトがダイヤモンドの内包物として見つかりました。ダイヤモンドはきわめて高い物理的・化学的安定性をもった物質の為、ダイヤモンド内部に包有されたインクルージョンには地層学者や地球を研究する学者にとっても非常に優れた保護容器(カプセル)となります。ダイヤモンド中のインクルージョンは、謎に包まれた地球深部の情報を直接提供してくれる優れた研究試料となるのです。ダイヤモンドの内包物の研究から地球誕生や進化の過程でどのように水が取り込まれたのかが解明されたり地殻の謎なども解明される日も近いのかもしれません。

しかもリングウッダイトは包水相この場合は水素ですが、ダイヤモンドの生成する地下150~200キロの過酷な条件下では水や空気は存在しないとも思われていたのですが、リングウッダイトの発見によって地球の深部に水が有る事やダイヤモンドには地下200キロ以上520~660キロの超深部で結晶する個体が有る事がわかってきました。こうした個体のダイヤモンドは超深部起因ダイヤモンドと呼ばれます。南アフリカから産出されたカリナンやブルーホープなども超深部起因のダイヤモンドであると言われています。

発見されたリングウッダイトを内包したダイヤモンドはブラジル産のダイヤモンドでした。ボツワナをはじめとした南半球のダイヤモンドです。また南アフリカ産の巨石”カリナン”やその他の高品質なダイヤモンドのすべて超深度起因ダイヤモンドである事が最新の研究で解明されています。アフリカ大陸産等の南半球のダイヤモンドがロシアやカナダなどの北半球のダイヤモンドよりも硬い事とも無関係ではないのかもしれません。ちなみにまだダイヤモンドの硬さに差が有る事と結晶した深度に差が有る事との因果関係について解明されていません。

スーパーディープダイヤモンドは美しいBRIDGEブリッジ銀座また2016年以降、GIA・エヴァン・スミス博士の研究ではスーパーディープダイヤモンドの出現地についても興味深い研究結果が発表されました。約3億年から2億年前の古生代石炭紀後期から中生代三畳紀にかけて存在していた超大陸パンゲアが今も残る青く塗られたエリアではスーパーディープダイヤモンドが出現する事が判ってきました。この研究はまだまだ新しい事実が次々は発表されていく分野ですので、新着情報が有り次第追記して行きたいと考えています。

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