着色
ダイヤモンドに人為的な処理をして着色処理をした物を指す業界用語。ダイヤモンド等の宝石類は着色した場合に処理石となり、天然石としての価値を失う。ダイヤモンドの着色は放射線の照射によってNスポットに影響を与えるなどして色を調整する。放射線照射によって人工的に着色したダイヤモンドには、黄色、褐色、緑色、青色、ピンク、赤など各色が存在する。現在の技術では着色ダイヤモンドの識別には、分光光度計、FTIR、ラマン分光分析装置などが用いられ、検査結果が着色となった場合はカラーグレードの下に【人為的による】というコメントが追加され天然石の範疇からは除外される。高度な光学検査機器を導入しているデビアスやCGL等国際的に評価の高い鑑定鑑別機関でないと着色原因迄を看破する事は困難。写真は放射線処理の着色を施した青いダイヤモンド
細心の着色技術としてHPHTやCVDなども出回っており鑑定鑑別機関ではそれらの処理宝石の看破方法を情報交換し世界基準で護身の内容な協力体制が取られている。