皆さんこんにちは!ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーです。
今日はプラチナをご案内します。意外と知られていませんがプラチナは現座その産出量の殆どを南アフリカから賄っています。全産出量の73%が南アフリカ産なんですね!産出量第二位はロシアで10%3位はジンバブエ、ジンバブエの地下資源は殆ど南アフリカと同じでダイヤモンドも同様に産出しています。そう言えばロシアもダイヤモンドの産出国ですね!そう考えるとプラチナももしかしてキンバーライトパイプから産出しているの?となりそうですが、、、、プラチナの採掘方法はメレンスキーリーフと呼ばれるプラチナ族を含む原鉱石を狙って採掘しています。詳しくは↓以前のFAQで確認ください。
なぜ結婚指輪にプラチナが選ばれる?
上リンクを読んで戻って来た方は”なぜプラチナが結婚指輪に選ばれるのか?”お判りいただけたのではないでしょうか?しかも地下1000メートル(1KM)は熱いです。どのくらい熱いのか?と言えば、、、地下は100M で約3度気温が上昇します。ですので1000メートルでは30度くらい気温上昇してしまいます。南アフリカはサバンナ気候ですから寒いと氷点下、熱いと40度に迫る温度です。平均取って20度だとしても地下1000Mは約50度と言うことに成ります。工夫はみんな汗だくで作業しているのです。これはまさに天然の岩盤浴状態ですね!ダイエット効果最高w ですが、、そんな環境なので工夫のストライキが頻繁に起こってしまい度々生産がストップする事で有名です。
そして採掘されたメレンスキーリーフですが此処から簡単にプラチナが取れるわけではありません。なんとメレンスキーリーフは約2週間かけて融解され、融解の途中で融点温度の差を利用して金属を精錬していきます。プラチナの精錬工場はとっても高温で岩石を融解する施設なのです。日本ではお馴染み”天空の城ラピュタ”で主人公の”パズー”が働いている寂れた鉱山町はプラチナ鉱山がモチーフだとか。
プラチナは車のエンジンなどにその大部分が使われます。これはプラチナの高温耐性がエンジン内の超高温に耐えうる部品として最適だからです。皆さんご存知のように新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっていますが、プラチナは落ち込む車需要のあおりをまともに受けて値下がりしています。今回の値下がりはリーマンショックの時を上回る値下がり幅で大変安価にプラチナを手に入れる事が出来るようになりそうでしたが、、、、、残念ながら減算国の南アフリカが余りの価格安に生産調整に入ってしまいした。当面の間プラチナ鉱山を無理に稼働させずに需給のバランスを取っていくものと思います。難しい話に成ってしまいますが、生産調整を行っているのはダイヤモンド等の地下資源を採掘する南アフリカの鉱山会社”アングロ・アメリカン・プラチナム(アンプラッツ)”です。アンプラッツは子会社にデビアスを持っており、ボツワナ政府との合弁企業デブスワナも運営する世界有数の地下資源採掘企業です。このアンプラッツが精製工場の閉鎖を決定して生産調整に入った事により、プラチナは価格調整が十分にされるまでの間品薄になるように生産を調整した状況が見込まれています。※実は今年2月10日にプラチナの精製工場で爆発事故のトラブルが有り28トンものプラチナが生成できない状況で破棄される事態に陥っています。28トンと言えばプラチナの年間生産量180トンの約7分の1ですので、相当な量のプラチナが失われたことに成ります。また伴って壊れてしまった精製施設の復旧には約80日を予定しており、どんなに早くても5月半ばからの生成最下位となる見通しなのです。
現在世界の経済危機という事も有って米連邦準備理事会(FRB)が緊急利下げを発表し、各国中銀が協調して金融緩和を実施しています。生産設備はただ休ませているだけですので、新型コロナウイルスに終息の兆しが見られればプラチナだけでなく様々な先物関係が一斉に急反発する可能性が出ているのです。、、、経済系のコラムみたいになってしまいましたが、とにかく現在プラチナはやや割安の状況ですが、アンプラッツの爆発事故で生産体制が整わない状況が続いており、品薄になる可能性が出ています。ただし足物とのプラチナ価格はリーマンショック時よりも割安な状況ですので、元々高くプラチナの販売価格を設定していたブランドさんなんかは価格調整の為に”プラチナフェア”のようなイベントを組んでプラチナを買いやすくしているのではないでしょうか?BRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリーでもプラチナに特別価格対応を検討していますのでニュースのチェックはお忘れないようお願いいたします。