パイプ鉱床
ダイヤモンドを含む火成岩の通り道
パイプ鉱床(Pipe Mine)は地下200キロから押し上げられたキンバーライトは円柱状の火山の鉱脈となります。地層を押しひろげて噴火して冷え固まると円柱状のパイプになるのです。これをパイプ鉱床と言います。キンバーライトを含むものやダイヤモンドが産出する場合キンバーライトパイプ鉱床やダイヤモンドパイプとも呼びます。
ダイヤモンドは当初マグマによって地上に運ばれた僅かな部分が雨風で風化し、流されて川や沼の堆積物として沈殿した二次鉱床から採掘されていましたが、次第にダイヤモンドを含むパイプの存在が判るようになると一時鉱床であるパイプの採掘がおこなわれるようになった。⇒ダイヤモンドの産地についてもっと詳しく
キンバーライトパイプの内ダイヤモンドを含むパイプは600分の1。ダイヤモンドを含むパイプ鉱床を発見することはトレジャーハンターたちの憧れであった。1990年にカナダのダイヤモンドパイプを発見したチャールズ・フィプケ氏達の研究チームはダイヤモンドパイプに欠かせない指標鉱物G10ガーネットの存在を看破してエカティ鉱山などのカナダのダイヤモンドパイプの発見に至った。