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プラチナ(Platinum)

プラチナ(Platinum)

人類史にプラチナ(白金族:プラチナ、パラジウム、ロジウム、イリジウム、オスミウム、ルテニウム)が最初に登場するのは紀元前1400年頃にさかのぼります。高融点のプラチナを加工する技術が世界中で確認出来る事は近年の研究で明らかになっている新しい事実です。プラチナは紀元前から貴金属として認識されており、金などに混ぜて使われていました。しかしプラチナの大部分は細切れに広がる広大な漂砂鉱床から採掘されており、まとまって見つかる事は稀でした。その為主要産地は確認されていません。そんな中、1500年頃、当時のスペインは海洋交易で大きな富を築いていて、同時に世界中に植民地を展開していました。

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金鉱脈の発見など豊富な地下資源を有するコロンビアでは多くのスペイン人冒険家やガリンペイロも活躍する時代でした。当時世界で珍重されていた銀に外観の似た金属だったプラチナはスペインへ持ち帰られますが、銀の加工工具ではプラチナを加工することは出来ず、大量廃棄されたとも言われています。その後、1700年代にスペイン軍の軍人で天文学者、冒険家でもあったアントニオ・デ・ウジョーア(Antonio de Ulloa)はチョコ地域の他に南部沿岸のナリーニョ県のトゥマコ地区とエクアドル北部沿岸のエスメラルダス県に及ぶ大規模なプラチナの漂砂鉱床を発見します。しかしこの時代は紀元前とは異なりプラチナの高すぎる融点に対して加工するすべが在りませんでした。スペイン本国に送られた加工できない灰白色の金属は【少量の銀と言う意味のプラチナ】と命名されます。

この時代一部錬金術師の間ではプラチナを鉛と混ぜると金のような見た目になる事から注目が集まり研究が進みます。プラチナの持つ永遠性はそのままでも美しく、その輝きは多くの貴族たちを魅了しました。その結果この時代プラチナはルイ16世をして【王にのみふさわしい貴金属】と言わしめたのです。

この後も1800年代は可鍛性のプラチナを大量に入手するのは非常に困難でしたので、プラチナ加工の歴史は1800年代後半の南アフリカでの一次鉱床発見を待つことになります。

プラチナは白金の英名。原子番号は78番。日本国内ではホワイトゴールドを白金と直訳できるため混同しがち、誤解しないためにプラチナと呼ぶ。非常に高い融点温度を持つ貴金属で金と同様に王水以外にはとけない性質を持つち科学的に非常に安定しているために貴金属ジュエリーの素材として人気は高い。高融点の為に100年前程度歴史をさかのぼると加工が難しかった為アンティークでもプラチナ製のジュエリーはほとんど登場しなくなってしまう。

プラチナジュエリーは含有率85%以上のプラチナ850、90%以上のプラチナ900、95%以上のプラチナ950、99%のプラチナ999の4種類がある、一部”プラチナシルバー”や”プラチナゴールド”等の表記について、JJAでは貴金属の全体量の51%以上がプラチナである場合にプラチナと名乗る事が出来るとしている為。含有率が51%未満でプラチナを名乗るのは間違っている。

※また全体量の50%以上を含有しない場合は素材名として名乗ることはできない、プラチナ100等は表現として適切ではない。例えば全体の30%パラジウム、30%ゴールド、40%プラチナの合金があったとすると、この金属はゴールドもパラジウムもプラチナとも名乗る事は出来ない(表記の最初に持ってくることは禁止、ゴールドプラチナ400やプラチナ400は禁止。)ルールに定められている。

⇒プラチナについてもっと詳しく

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