ルビーやアレキサンドライトなど天然宝石の価値を高める希少成分

Chrome　クロム／ルビーやコロンビア産エメラルド、アレキサンドライトの色原因となっている希少な金属。天然界でクロム含有の宝石種は殆どが同種の鉱物グループの中で特に高額で取引されます。特にクロム着色の宝石は同じ鉱物グループ内でも希少な宝石種に分類されることが多く珍重されます。
コランダム（サファイヤ）グループのクロム着色をルビーと呼び、ベリルグループのクロム着色をエメラルド、それ以外（アクアマリーンを除く）をカラーベリル、クリソベリルのクロム着色をアレキサンドライト、それ以外をクリソベリルと呼びます。

クロム着色の宝石は同鉱物内の宝石名で特別な名前が付けられることが多いのです。またクロムはアレルギー皮膚炎を起こす可能性の高い金属です。現在国内向けジュエリーには使用が禁止されていますので国産のジュエリーをお求めになる際にクロムのアレルギーを心配する必要はないです。しかし、現在でも時計の革バンドや皮の手袋などで皮の仕上げで6価クロムが使われることがあるためアレルギーの有る方は注意が必要です。JJAではクロムを使用して貴金属作成を禁止しています。