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エイチエス(HS)

ファンシーシェイプの中で特別な人気を持つハート型

HS(エイチエス)は宝石の形を合わす業界用語でハート型の宝石をハートシェイプと呼ぶ、その中でダイヤモンドのハート型の略式名称がHS。通常はテーブル、スター、カイト、アッパーガードル、ガードル、アンダーガードル、パビリオン、キューレットを持つブリリアントカットに仕上げる事が多い。ハートシェイプは縦と横の比率が美しさに与える影響が大きい。太すぎても細すぎても美しさに欠ける為に正方形の中に納まるようなハート型が最高とされる。

ハートシェイプは婚約指輪でも人気の形、ファンシーズのハートシェイプは形を重視で選別しています。
ハートシェイプなどの変形ダイヤモンドは1850年にアメリカ・ダイヤモンド研磨の父と呼ばれる伝説の加工者”ヘンリーDモース”によって考案された蒸気機関式のダイヤモンド研磨機の登場によって開発された。モースはハートの他にもオーバル方やスクエア型、ラウンド型など様々なダイヤモンドのシェイプを開発した人物として知られる。
ダイヤモンドの形を整えた研磨法はそれ迄のダイヤモンドよりも明らかに輝きが強くダイヤモンドの宝石としての価値を絶対的な領域へ向上させた。ヘンリーDモースは1888年に自宅の火事でこの世を去る。
モースの開発以前は超硬素材であったダイヤモンドの輪郭を加工して形を整える事は至難で、ダイヤモンドは産出した原石の形のままファセットを付ける加工が一般的でした。ハート型にダイヤモンドを仕上げる為にはダイヤモンド原石の形が元々ハート形をしていなければならなかった為ハート型に研磨した1850年以前のダイヤモンドは殆ど存在しない。

オーストラリア産のピンクダイヤモンドは発色原因でもある結晶格子の歪みによって他産地のダイヤモンドよりも固く加工が難しい、その為研磨の際にかかる圧力も高く、ハートシェイプのクボミ部分を研磨仕上げする際の衝撃でダイヤモンドが割れてしまう事がしばしば在り、現在アーガイルではハートシェイプの研磨が禁止されている。

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