フィンガープリント(内包物)
フィンガープリント ふぃんがーぷりんと
フィンガープリントはスリランカ産サファイアに見られる特徴的な内包物でコランダム内部に内包する不純物が指紋の様に見える事から呼ばれる業界用語。フィンガープリントインクリュージョン。この指紋状結晶は液体インクリュージョンで変成岩特有のスリランカ産だけに見られる特徴的な内包物。発見するとスリランカ産確定となる。
加熱処理では多くの場合黒すぎるサファイヤを青色に明るくしたり、白くて色の無いサファイヤを美しい青色へと色の改変へ行えますが、宝石内部も著しく損傷していると考えられています。サファイヤの融点温度ギリギリの1900度付近まで約1週間かけて加熱してゆきます。長いものは20日間など、その為、低融点の液幕やヘマタイト、ルチル、アパタイト等のコランダムの内包物は耐え切れずに変化します。その際、超高温で加熱していますので本体のサファイアにも大きな負担がかかっているのです。
加熱処理の有無はCGLを始めとした光学検査機を導入している国際的に信用の高い鑑定鑑別機関で看破されます。