靭性(じんせい)
靭性(じんせい)ひっかき傷やスクラッチに硬いダイヤモンドですが、衝撃にが必ずしも強い訳では在りません、、、衝撃に対する強さには「靭性(じんせい)」という数値が関係しています。靭性とは、何らかの力が加えられたときに、どの程度抵抗できるのか。つまり「割れにくいのか」を示す表現となります。硬くて強いイメージのあるダイヤモンドですが、実は”靭性”は最強では無いのです。
靭性
8:ルビー・サファイヤ(コランダム)・翡翠
7.5:ダイヤモンド、石英(水晶)、アクアマリン(ベリル)
6:ペリドット
5.5:エメラルド(ベリル)
5:トパーズ、ムーンストーン(月長石)
3.5:アパタイト
ダイヤモンドは靭性の数値はルビーやサファイヤよりも低く翡翠よりも低いです。ダイヤモンドはモース硬度は高いのですが、炭素の単結晶で基本的に結晶配列が整っていますので配列の方向に対して平行方向と垂直方向で硬さに違いが有ります。そして平行方向に衝撃が加わると簡単に割れてしまいます。これを”へき開”と呼ぶのですが、宝石はへき開を持っている場合モース硬度が高くても脆い一面を持っていますので取り扱いには注意が必要です。