シエラレオネ(Republic of Sierra Leone)
シエラレオネ(Republic of Sierra Leone)
アフリカ西部にあるダイヤモンド産出国の1つイギリス連邦の加盟国。シエラレオネの主産業は地下資源採掘でダイヤモンドの他に良質なチタンや鉄鉱石、ボーキサイトなどの産地として有名です。シエラレオネでは1930年にダイヤモンドが発見されましたが、現地の半官半民シエラレオネ特別企業合同によってダイヤモンドの探査権が独占されていました。半政府組織であるシエラレオネ特別企業合同は利益の多くを政府に上納する事で採掘権の永続的な保有を可能にしていましたが、これは同時に癒着や不正へと発展してしまい、キンバリープロセスに反する形で大部分のダイヤモンドが密輸出されている現状が報告されています。
シエラレオネの様な情勢不安な国でのダイヤモンド取引はディーラーにとってもリスクが高いために安全な民主主義的な国へ密輸して取引されることが多かった。ロシア産ダイヤモンドや中国産ダイヤモンド原石も同様に共産主義的な国家利益につながる事を懸念される場合が有る。
シエラレオネではコノ、ケネマ、ボウ、の3鉱区が稼働していますが、南西部の͡”コノ鉱区”最もダイヤモンドの埋蔵量が多い地域であり、この鉱区を巡って過去に内戦が発生しているます。2003年キンバリープロセス発足後はシエラレオネは紛争ダイヤモンドの温床とされ、密輸簿取り締まりや同国産出のダイヤモンドの取引が国際的に禁止される事態に成っていました。シエラレオネは長くキンバリープロセスに加盟できない状況が続いていました。2007年に内戦終結後は再びダイヤモンド産業の発展に力を入れています。