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ブルーグラウンド(Blue Ground)

手掘りでダイヤモンド採掘できない硬い土壌

ブルーグラウンド(Blue Ground)は地下資源採掘業者の用語で、主にダイヤモンドの鉱床であるキンバーライトの地層の事を指す言葉。ブルーグラウンドはダイヤモンドを含むキンバーライト層の事を指します。

ボツワナのダイヤモンド鉱山ジュワネング

キンバーライトは風化(酸化)によって脆くなり、簡単に雨に運ばれるようになります。当初ダイヤモンドの一次鉱床が判らなかった時代にはこうした風化したキンバーライトが堆積した川底などの沈殿物を調べていました。しかし南アフリカで最初に発見されたユーレカ以下、それ以前の産地であるインドやブラジルなども全てがこうした風化したキンバーライト層が大陸移動によって運ばれていった沈殿物からの産出だったのです。ダイヤモンドのトレジャーハンターたちは風化した(酸化した)キンバーライト層をイエローグラウンドと呼んでいました。イエローグラウンドは脆く簡単に崩れる為にダイヤモンドを含む土砂を採取する方法も比較的原始的でも可能でした。しかしブルーグラウンドではスコップなどの原始的な道具だけでは簡単には採掘できませんでした。

ブルーグラウンドはより近代的な装備がなければ採掘できなかったのです。1900年代大量に見つかりすぎてダイヤモンドの価格は暴落し、近代的な採掘器具を揃えなければならないブルーグラウンドでの鉱山経営では収益が見込めなくなってくるタイミングでした。南アフリカの鉱山王セシル・ローズはこれをチャンスととらえて経営が成りゆかなくなったダイヤモンド鉱山を次々買収しダイヤモンドの供給量を完全にコントロールするようになる話は有名です。

ブルーグラウンドは風化していないキンバーライト層の事を指します。酸化(風化)していないキンバーライトが青く見えることから、ブルーグラウンドと呼ばれます。地下資源採掘企業では産状毎に異なるブルーグラウンドの状況を個別に情報開示しませんので比較的謎に包まれています。

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