マーティン・ラパポート(Martin Rapaport)
マーティン・ラパポート(Martin Rapaport)
アメリカのダイヤモンドの各付け機関ラパポートレポートの創始者で現会長。”マーヴェリック”はダイヤモンド業界内で彼の異名。キンバリープロセス発行時には業界でいち早くそのことを提唱した一人でもあります。マーティン・ラパポート氏はベルギー・アントワープ生まれ。生家はダイヤモンド原石ビジネスをしていました。
幼少期、ダイヤモンドのクリーピングと研磨・原石の仲介ビジネスを経験しています。1975年アメリカ。ニューヨークに移り住んだラパポート氏はダイヤモンドの原石取引を開始し当時に研磨石の取引も開始しました。それまでダイヤモンドの販売価格は売りて買い手で決められており、明確な価格の根拠は在りませんでした。その為取引では経験と人脈が大きな拠り所でした。
そこでラパポート氏は1978年に独自に価格表を作成します。当り前ですが【この価格には根拠がない】と多くのバッシングを浴びる事になります。実際に1978当時のラパポートレポートは実際の取引価格よりも大幅に安い(低い)価格設定となており、多くの業者にとって不都合な価格表だったと言われています。
そこで彼は1980年にRapNetと呼ばれる電子取引ネットワークを立ち上げ、ダイヤモンド関連のいくつかのニュースソースを印刷およびWeb形式で提供し、自身の発信する情報の正確性と公平性を担保する活動を開始しします。これを皮切りにダイヤモンド関連の非営利団体を数多く設立し業界の発展に寄与していきます。