ミール鉱山(Mir mine)
産出量世界最大のダイヤモンド鉱山
ミール鉱山(Mir mine)はロシアのサハ共和国の西部にあるミールヌイ (Mirny)で稼働するダイヤモンド鉱山があります。サハ共和国の首都ヤクーツクから西へ820キロの位置にあるこの鉱山を含むミールヌイは、ロシア産として流通するのダイヤモンドの99%を担っう一大鉱区です。行動の直径は1キロ以上深さも500メートル以上で1990年当時ミールは世界最大のダイヤモンド鉱山と言われていました。創業当初、非民主主義国家であるロシアの地下資源を取り扱う事に懐疑的だった世界の市場から受け入れられずにデビアス経由でダイヤモンド原石を販売していました。現在はロシア、サハ共和国の合弁企業アルロサによって管理されています。※現在ロシア産ダイヤモンドの多くは中国で研磨される為に非民主主義国家の利益につながるとして敬遠する国や企業もある様です。
永久凍土を発破してその下に眠る地下資源の採掘についても賛否が有り、特に自然環境に配慮したエシカルなダイヤモンドを求めるという観点では疑問の付く鉱山でもあります。実際に鉱山の真上は地下から噴き出す温室効果ガスのの影響で上昇気流が発生するためにヘリコプターで飛行する事が禁止されています。
ロシア産ダイヤモンドはアイスカラーと呼ばれる白いダイヤモンドが多く産出する事で有名です。またソーヤブル品質の出現確率は実に80%と高く研磨済みのダイヤモンドの4C評価が高くなるのも特徴です。現在日本国内に出ているブライダル品質のダイヤモンドは殆どがロシア産と言っても過言ではないと思われます。しかし一方原石の硬さは他喉の産地よりも低く柔らかい為に他産地のダイヤモンドと同じ袋に入れて管理すると一方的に傷だらけになってしまいます。研磨にかかる時間も少ないのも特徴です。
2004年に露天掘りを終了し現在は地下堀りでダイヤモンド等の地下資源を採掘しています。