マイク・ボサ(Michiel Josias “Mike” Botha)
マイク・ボサ(Michiel Josias “Mike” Botha 1945-現在)
カナダのダイヤモンドカッター・デザイナー・マスターカッター・著名なダイヤモンド研磨者でもあるデビッド・デュプレシスのもとで訓練を受けた彼は、1970年に南アフリカでクロスワーク(クロスワークとはダイヤモンドカット・研磨の用語でブルーティングしてガードルを決めたダイヤモンドをフェイスアップで4面づつクラウンとパビリオンでファセットをつけてく作業。)の免状を取得しこの分野の第一人者となります。カナダの北部でダイヤモンドが発見されたタイミングでカナダへ戻った彼はカナダの教育、文化、雇用省へ入省、ノースウェスト準州のダイヤモンド産業の職業認定責任者を務め、政府のダイヤモンド認証プログラムの産業観光省の技術コンサルタントを始めます。
1988年に自身のダイヤモンド研磨会社【Embee Diamond Technologies 】を設立するとともにイエローナイフのオーロラカレッジでダイヤモンドトレーニングプログラムを教え始めます。6年間在籍したオーロラカレッジではプログラム開発および既存技術の提供を通じて多くのカナダ産ダイヤモンドを研磨していきます。
ボサは、1977年に南アフリカで発見されたプレミアローズダイヤモンドコレクションのダイヤモンドの1つであるプレミア(ベビー)ローズダイヤモンド353.9ctを仕上げるプロジェクトに参加します。此処ではボサのクロスワークが重要な作業工程に一つでした。ボサは見事にプレミアムローズを仕上げきりました。プレミアローズ(137.02カラット)、リトルローズ(31.48カラット)、およびベビーローズ(2.11カラット)と名付けられたこの無色透明なダイヤモンドの仕上にはクリーピングを用いず細かくレーザーカットとポリッシュで仕上げたために実に6か月もの時間を要したのです。
2012年これ迄のボサの活躍に対してカナダ政府は市民賞のうち最高の功労賞を授与しました。