BRIDGE ANTWERP > 用語集 > か行 > クラウニングシールドダイト(Crowningshieldite)

クラウニングシールドダイト(Crowningshieldite)

ダイヤモンドによって運ばれマントル深部から発見された新しい鉱物

2021年GIAのダイヤモンド研究者エヴァン・スミス博士らの研究チームによって超深度起源ダイヤモンド内部で発見された新しい内包物
クラウニングシールドダイト(Crowningshieldite)
超深度起源ダイヤモンドの産出地として知られるアフリカのレソトLetseng鉱山産のダイヤモンドを使って行われる研究では、マグネタイト-マグネシオフェライト、ヘマタイト、およびグラファイトとともに、クラウニングシールドタイトがタイプⅡのダイヤモンド内部に揃って発見される例が多く、それらは全てマントル深部由来であると共にボツワナや他の鉱山から産出する超深度起源ダイヤモンドの特徴と合致する事を発見しました。
クラウニングシールドタイトの発見は、それ迄自然界では存在が確認されていなかったクロム鉄鉱、α-NiS多形アルファー ニッケル セスファイド(クロム鉄鉱は合成化合物α-NiSの天然類似体である。それは,NiAs型構造を持ち,そして,反転温度379°Cで,ミルエライト(β-NiS)に対する高温多形である。:本文直訳そのまま引用)が自然界で発生することを確認させました。
どうしてクロム鉄鉱がダイヤモンドの内部に保存されたのか?理由は不明ですが、比較的鉄に富む組成[Fe /(Fe + Ni)= 0.1]または母岩となるダイヤモンド原石の内包物を閉じ込める圧力が、クロム鉄鉱、α-NiS多形が針ニッケル鉱へ温度と圧力の低下によって変換してしまうのを妨げたのです。これによって地球深部の地殻情報が破損することなく地上へもたらされたのです。
これ等の内包物はダイヤモンドによって完全密閉されていますが、ひび割れ等から外部と接触できる状況下では内包物は変化してしまいます。
ダイヤモンドは鉱物学者たちにとって最も魅力的な地球最深部の情報をそのまま地上へ運びあげる事の出来る最高の保存カプセルなのです。

伝説の宝石研究者の名前を冠した新鉱物
Robert Crowningshield GIA

エヴァンスミス博士たちの研究チームは超深度起源ダイヤモンドの内部で発見されたこれらの内包物の内、今まで確認されていなかった新素材にロバート・クラウニングシールド博士(1919–2006)の功績を称えてクラウニングシールドダイト(Crowningshieldite)と命名しました。

BRIDGE ANTWERP BRILLIANT GALLERY

〒104-0061
東京都中央区銀座2丁目6-15
第1吉田ビル1F (アクセス)

営業時間 11:00~19:30 通常木曜定休(営業カレンダー