ロバート・クラウニングシールド(G. Robert Crowningshield)
GIAの伝説的な宝石鑑定者
G. Robert Crowningshield(ロバート・G.・クラウニングシールド博士)1919年-2006年
ロバート・G.・クラウニングシールドは50年以上にわたり世界の宝石学をけん引した伝説的な宝石鑑別博士。アメリカに本拠を置くダイヤモンドの国債基準4C等を作り出したGIAニューヨークラボの主力研究員。クラウニングシールドは第二次世界大戦中に海軍士官を務めた後、ロバート·M·シプリー率いるGIAに就職、講師としてGIAに参加し、その後ニューヨークのオフィス設置に尽力した。1950年頃の宝石学はまだまだ未熟な学問で、鉱物についても謎の多い状態でした。そんな宝石学をい段階高い領域へ引き上げた功績のある研究者がクラウニングシールドなのです。
GIA第2代社長のリディコートは年齢も近かったことから盟友として同時期に活躍した
1956年に照射イエローダイヤモンドを検出するための分光学的な特徴を発見。
1970年ダイヤモンドのレーザードリリング処理を看破その内容についての報告書を作成。
1971年ゼネラルエレクトリック社が宝石質の合成ダイヤモンドの開発を発表すると、彼はその素材の最初の科学的研究についてレポートを1975年タヒチの養殖黒真珠の色調検査を行い天然の色であると判断し、鑑定鑑別のノウハウを確立
1983年「Gems & Gemology(宝石と宝石学)」スリランカ産ピンキッシュオレンジ(橙桃色)のサファイヤを「パパラチャ」と命名。そもそもGems & Gemology(宝石と宝石学)はクラウニングシールドが中心となって発行された科学雑誌でその中で50年以上に渡って1000以上の宝石コラムを執筆簡潔な所見を発表しました。
2018年クラウニングシールドの功績を称えて
超深度起源ダイヤモンドの研究を行うGIAは、それまで発見されていなかった新しい金属をCLIPPERダイヤモンド内部で発見します。これらの金属内包物をクラウニングシールダイト(Crowningshieldite)と命名しました。