リジェクション(Rejection)
リジェクション(rejection)
リジェクションは言葉の意味としては却下や排除の意味ですがダイヤモンド業界では低品質過ぎて宝飾用としては使用出来無いダイヤモンドの事を指す業界用語です。宝飾用としては排除(リジェクション)されるという意味で使われます。
アントワープブリリアントではフィリッペンス・ベルト氏によるダイヤモンド原石のチョイスによってリジェクションされた原石。は拒絶された、すなわち選ばれなかったという意味。広義には宝石にならない品質などもさす言葉です。逆に選択したピースをセレクションと呼びます。
他にダイヤモンドの仕入れでは1つのパーセルに100ピースのダイヤモンドが入っていたとして、検品の結果OKに成らないダイヤモンドをリジェクションします。ダイヤモンドバイヤーは希望の価格でダイヤモンドを手に入れるべく様々な方法でダイヤモンドの価格交渉を行いますが、ケースバイケースでカラット当たりの単価を下げるか、金額当たりの個数をあげるか?の場合に複数のダイヤモンドのパーセルを何度も混ぜて何度もリジェクションして自分の好みの石だけを希望の価格にしたい時のテクニックとしても使われます。
ただし、宝石の美しさを見抜く選定眼や審美眼、鑑定眼もリジェクションする場合にはバイヤーの実力も同時に試されます。宝石の売り買いは真剣勝負なのでリジェクションする場合にはリジェクションする方にも多くのリスクが伴います。