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ロウワーガードルファセット(LowerGirdleFacet)

Lower Girdle facet ロゥワーガドルファセット(ローワーガードル)
ラウンドブリリアントカット・ダイヤモンドのガードルに接するパビリオン部分の三角形のファセットで全周で16個ある。

フィリッペンスベルト氏の手で丁寧に研磨されるアントワープで仕上げられるボツワナ産ダイヤモンド

色分けされた三角形は二つのファセットでできている。ロウワーガードルはダイヤモンドに入射した光を効率よく跳ね返すために重要なファセット。美しいロウワーファセットから反射した光は余すところなく虹色の輝きとなって発揮されるのです。ダイヤモンドの国際的な評価基準4Cを定めるGIAでは最適なロウワーガードルファセットについて基準を定めていてその評価はカットグレードに反映しています。

⇒ダイヤモンドカットと研磨の歴史についてもっと詳しく

逆にロウワーガードルファセット(LGF)の長さを調整する事でダイヤモンドの光の分散を調整してカラーダイヤモンドの色上げ処理などに使う事も有る。ラウンドの下部ガードルファセットであるLGFの長さが75 – 78%で、その範囲の中心スペクトルの理想的な比率と組み合わせると、ダイヤモンドは同じ種類の広域スペクトルの輝きを放ちます。 LGFを80〜82%長くすると、輝きの大きさは小さくなり、ダイヤモンドはより狭いスペクトル反応となり、白い輝きが多くなります。これはダイヤモンドの特徴である虹色の光の分断を押さえて白い輝きを増す効果が在ります。これは2ct以上のダイヤモンドで光の調整が望ましいダイヤモンドに施される技法です。

ラウンドブリリアントではダイヤモンドを白く見せるために調整します。アントワープブリリアントでは虹色の光の分散はダイヤモンドの美しさの中でも需要な要素と考えていますので最大限発揮されるように調整しています。

プリンセスカットでは4つのシェブロンファセットを備えたプリンセスカットダイヤモンドは、LGFが細くなるために上記の様な効果が発揮されてダイヤモンドは白く(砕いた氷のよう)に見えます。

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