ソーイングマシーン
ソーイングマシーン(Sawing Machine)
円盤状のソーイング・ブレードに、ペースト状の研磨剤を塗布し固定したダイヤモンドを押し当てて少しずつ研磨する器械。研磨する石自体から出るダイヤモンドの粉末がソーイング・ブレードに絶えず装着される仕組み。
1990年当時の最新機器を使ってダイヤモンド1ctの原石を丁度二つに切断したい場合、昼夜絶えずソーイングマシーンを稼働させたが、24時間で切断できるダイヤモンドは僅かに1mmだった。1ctの原石は直径が7mmだった為、切断には丸々7日間の作業日数が必要だった。1900年頃の動力が蒸気機関やそれ以前の手動などでダイヤモンド原石を切断する作業は途方もない時間と労力をかけていたと想像できます。ダイヤモンド原石を加工するサイトホルダーなどのダイヤモンド加工業者はソーイングマシーンの他にもブルーティングやファセッティングの専門機械も保有している。