スカイフ(Scaife)
スカイフ (Scaife)は1400年代にベルギーで開発されたダイヤモンドを研磨する機械。現行のダイヤモンド加工法でも加工の現場では最も重要な作業の1つとして熟練職人が腕を振るう。スカイを使ったダイヤモンド研磨では鋳鉄でできた円盤を強力な動力で高速回転させ、そこにフラックス材に混ぜたダイヤモンドの粉末パウダーを少しずつ塗りこみます。
高速回転するスカイフに、ダイヤモンド原石をドップに固定した状態でファセット一面一面を押し当てて石の表面を磨いていきます。ダイヤモンドを専用のドープ(写真で先端にダイヤモンドが付いている器具)にセットして研磨する。
ドープには研磨面に応じたダイヤルが装備されており研磨するダイヤモンドをダイヤルでコントロールする事が出来る。写真はスカイフの研磨面を整えるためのダイヤモンドを使った手入れ図。スカイフとの摩擦熱でダイヤモンドが真っ赤になっているのが見える。
ドープには安定器が付いているが、スカイフにドープを擦り付ける作業は異本的に人の手で行う為に水平にドープを保ちダイヤモンドのへき開を見抜いて水平にファセット面を仕上げる事が出来るか否かは職人の技術力による。
アントワープブリリアントの専属研磨師フィリッペンス・ベルト氏はスカイフでのダイヤモンド研磨技術が世界最高レベル。