シングルカット
シングルカット(Single Cut)
17世紀にとなると登場するシングルカット。ダイヤモンドの研磨技術が飛躍的向上したこの頃ではヴィンセント・ペルッチ等の研磨師がマザランカットなどをこの後生み出してゆきます。シングルカットは研磨済みダイヤモンドのファセット数が16もしくは17面のダイヤモンド。通常メレーなどの小さなサイズのダイヤモンドで輝きをはっきりさせたい時に採用するカット。58面フルカットよりも面数が少なく一つ一つのファセットが大きくなるので輝きがはっきりします。
現在でもシングルカットのダイヤモンドは様々なところで活躍しています。特にメレーと呼ばれる小粒のダイヤモンドでは小さくなりすぎると輝きも比例して小さくなってしまうため、小さいダイヤモンドでハッキリ輝かせたい場合に使われます。有名なところだとスイスの老舗時計ブランド「ロレックス(Rolex)」の定番デザイン【テンポイント】で文字盤のポインターに使われるダイヤモンドはシングルカットを採用してより良い視認性を実現しています。
シングルカットでは小さいサイズ同士のダイヤモンドを比べた場合にラウンドブリリアント(58面)よりも明らかにシンチレーションは大きく強いことがわかります。